勿忘草になりたくて

わすれじの ゆくすゑまでは かたければ
けふかぎりの いのちともがな

いつまでも忘れないとあなたはおっしゃるけれど
その言葉が永遠となることは難しいでしょう。
貴方がいつか、
私のことを忘れてしまうのならばいっそ、
今日、まさに私が貴方に愛されているこの日だけの
命であれと思うのです。
(そうしたら、貴方に忘れられる悲しみも知らずに済む。)

詠み手:儀堂三司母
出典:新古今・恋三



好きな一首。ちなみに付けた和訳は私が超訳しているので、
なんかニュアンスで受け取ってください(笑
短歌には暗い方なので、あれですが、
これは初めて聞いて、意味を知った時からずっと好きです。
吃驚するくらい情熱的です。
情熱的で盲目的で、それでいて極上に切ないという、もう、聞いただけで、
きゅん死にしてしまいそうです。ある意味死んでるのかな。
一夫多妻制が基本の時代で、
それが男だとは理解しつつも、やっぱり誰かの元へ通うのは
酷く悲しくおどろしいんだろうな。とか。
なんとなくそんなことに思いを馳せてみます。
貴方に愛されないくらいなら、貴方に忘れられるくらいなら、死んでしまいたいって、
本気で思うことなんて私、できるのかな。
なんてね、
まあ、思わなくもねーですよ。
一応、少女漫画も好きな娘なので(笑


[2013.0923]




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