部誌に提出しそこねた短歌。
短歌を書くたびに思うことは、たった31文字で自分の思いをぶちまけきったご先祖様は只者ではないということです。
私にむだなものがおおすぎるのかもしれませんが。
短歌は詠むのも読むのも好きです。
一時期、『うた恋い』とかで百人一首本が大量に出ていましたが、今見る感じあんまりフィーチャーされてないっぽいですね。
でもでも、短歌って素晴らしいよ。
枕詞とか掛詞とか修辞法的な楽しみ方もできるし、内容も普遍的で面白いものが多いです。
千年たっても共感できる作品は本当にすごいですね。
ああ、古今和歌集とかめっちゃ読みたいです。ある首のバックグラウンドとか調べると、さらに良いです。
面白いです。
楽しいです。
*
空ちかく 届きそうだと 背伸びする
期待だけが 空まわる、夏
夏空と 海の青とに はさまれて
すっかりそまった 夏色のわたし
汗も夢も
涙さえも
吸い込んでしまった
あの空は。
空あおぎ 一人泣く泣く
はらはらと
降りゆく雪が 眼に沁みて
桜がさ 染まる頃には 卒業ね
笑ったあなたに
泣いたわたし
腕一杯 雪をかかえて はしゃいでた
あのわたしは いつの私か
[2013.0905]