みなさん、はいさい!
比嘉中テニス部マネージャー
出雲椿でございます
沖縄は暑い日が続いています
私は何故か晴美に呼び出され部活中にも関わらず職員室に居ます
「やー氷帝に知り合いっているば?」
「氷帝?あぁ、私比嘉に来る前氷帝にいましたよ」
「あぁ通りで。昨日氷帝の跡部ってやつから電話があったさ」
「跡部?!なんでまた?」
「説明すんの面倒だからこれ読め」
晴美に渡されたのは一枚のプリント
『関東合同学園祭開催について』
どうやら跡部と榊先生の両グループが主催となり関東のテニス部が合同学園祭を行うらしい
アトラクションイベントや模擬店などがあり、人気があった学校には補助金や豪華景品があるとかないとか
「これ関東って書いてあるから、沖縄は関係なくない?」
「それがな、わったー比嘉中と大阪の四天宝寺中は特別ゲストとして参加しろって昨日電話があったさ」
「また急な話で」
「やったー行ってこい」
「え、練習は?」
「やったーがいねぇとなるとわんが夏休み取れるからなぁ」
「作用でございますか」
絶対こいつ自分が休みになることしか考えてない
金だけは何故かあるのが比嘉中名物スパルタ顧問だもんね
「ご丁寧に20日の東京行きの便のチケットを6枚送ってくれてよぉ、宿の手配もしてくれてるさぁ」
「あ、でも文化祭のテニス部担当の委員が必要みたいだけど?」
「やーがやりゃ良いやし」
「あーはいはい」
「とりあえず木手に話しとけ。んでもってわんもう帰るから部活終わりで」
言うことだけいってさっさと帰ってしまう晴美
よくこれで教師が勤まってるなぁと思う
氷帝にいた時、他校と交流が多々あったけど、比嘉に来てそれがなかったのが少々寂しいのはあった
これは本土に偏見をもった比嘉メンバーに友達を増やす良い機会かもしれない
急に決まったことだが楽しみになってきた
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「ーってことなので」
「いやいやちょっと待て。話に着いていけねぇさ」
「凛、とりあえずプリントみて」
椿に部室に集められた
木手、甲斐、平古場、知念、田仁志の5人はとりあえずプリントに目を通すのに必死だった
「ちなみに晴美は行けと行ってたので拒否権はありません」
「全くあの監督は勝手に決めて」
「でも永四郎、ちょっと楽しそうさ」
「氷帝の跡部くんが主催ってとこが引っ掛かりますね。なにかたくらんでるのでは?」
「それはないと思うよ。テニス以外でも交流をして親睦を深めようとかそんなのだと思うし。まあ跡部のお金に甘えて楽しもうよ」
「わんは賛成!全国クラスのやったーとテニスしたいさ」
「わんも東京行きたいさ!ぬーか美味しいもんあるといいさ〜」
「よしよし、裕次郎と慧くんは物分かり良くて助かる。知念は?」
「わんも行くさ。せっかくの色んな学校のやつと交流出来る機会さ」
「わんも行く。やまとんちゅーの奴らには負けねぇし」
「まあ拒否権ないんですからね。良いでしょう、行きましょ。せっかくゲストとして呼んでいただいたんです。沖縄について知ってもらう良い機会でしょう」
「よしよし、じゃあ決定ね。私も運営委員として一緒に行きます。20日の夕方の便で東京に行くから各自準備しといてね」
とりあえず学園祭参加が決まりました
部活は今日から学園祭参加メンバーはお休み
久々に東京に居たときの友達に会えるのもあって楽しみ
とりあえず後で久しぶりに跡部に連絡を取ってみようと思った
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