「ゆっきーお見舞い来たよ!」
「プリッ」
「ふふ、椿に仁王、来てくれたんだね」

「今日はゆっきーにお土産持ってきたんだ」
「へー、何かな?」

「ゆっきーが早く良くなるように健康の神様を連れてきました」
「なんと俺と椿の手作りぜよ」
「はい!」

「ありがとう。これはブタかな?」
「うん!しかもただのブタじゃないよ。幸せを呼ぶ丸いブタだよ!」

「丸井ブタ?あぁどうりでこの人形ブン太に似てるのかぁ」
「違う、丸いブタ。微妙に違うの」
「でもガム膨らませてるとことかブン太まんまだね」
「仁王が頑張って作りました」
「ピヨッ」
「で、これがなんで幸せを呼ぶのかな?」


「よくぞ聞いてくれました!ブン太って風邪は引かないどころか虫歯すらないじゃない?その話をブン太にしたら、俺には健康の神様がついてるんだろぃって」

「それでじゃ、美術の時間に紙粘土が余っての、幸村にお土産として作ろうとなったんじゃき。お菓子を持たせたデザインにしたらあまりにも幸せそうな顔に仕上がってしまっての」

「じゃあ健康とか全部引っくるめて幸せを呼ぶってことでってなったんだ」


「へぇ、なるほど。確かにムカつくくらい幸せそうな顔してるね。まるで食事中のブン太みたい」

「でしょ!だからゆっきーもブン太みたいに元気になってね。むしろブン太から元気吸いとって良いから!」
「ふふ、ありがとう。これ大切にするね」

「次回作は何にも屈しないワカメ人形の予定です」
「プリッ」
「いや、それは学力も下がりそうだから、ブタだけで十分かな」









ブン太って無駄に健康そう




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