「主、なにしているんだ?」
「宗近様、いまからでかけるので、少しばかり化粧を…」
「ほう、主が化粧、か…」
「現世では毎日していました。ここに来てから、本当は毎日しようと心がけようとしたんですが、予想以上に忙しく…」
「主は素の顔のほうが大変美しい」
「ご冗談を。ブサイクですよ〜、現世ではよくぶすだぶすだと言われました」
「ふむ…そのような輩、俺が切ってしまおうか」
「あはは、いいんですよ。それを言われて可愛くなろうと化粧に手を出したんですから」
「ほう…なんとも言えぬな。主が紅を引く姿はなんと色っぽい。じじいといえど不覚にも胸が高鳴ったぞ」
「もう、宗近様はうまいんですから。…よし、できた。では少しばかり本丸をお任せします」
「あいわかった」

「うわー!主が化粧してるー!かわいー!」
「そんな騒がないでください蛍丸様…」
「主、どこに行くの?俺をおいて」
「少しばかりでかけてくるだけですよ…すぐ帰ってきますから、いいこして待っててくださいね」
「本当に帰ってくる…?」
「当たり前ですよ、もう清光様ってば、大袈裟」
「…はやくかえってきてね」
「あら小夜様。言わずともすぐに(かわいいかわいいかわいいかわいい)」

心配で尾ける刀剣男士。

「なんだ…女物の道具を買っているだけか…」
「本もたくさん買ってるぞ…まけてもらったのかな…」
「荷物がたくさん…」

「あっ…鯰尾様」
「荷物いっぱいですよ、お付きとか連れていけばよかったのに」
「すみません…予想以上に買ってしまって…畑仕事やたくさん仕事をさせているのにましてやお付きなんて図々しいですよ」
「俺今日暇だったから一緒に行ってあげたのになあ〜」
「…女の買い物なんて楽しくないですよ。長いし…」
「なにか物を選んでる時の主をずっと見ているから大丈夫ですよ」
「なっ…無表情ですよ。百面相もしませんし、それに…」
「それに?」
「優柔不断なので中々すぐに決めれなくて…困りました」
「その時は俺が選んであげますよ!」
「あはは……すごく失礼なこと聞きますけど…わたしと買い物に行きたいんですか?」
「えっ」
「いや、そんなに言ってくれると私もそう解釈しちゃいますよ…すみません」
「いや…あってますよ。俺は主とでかけたいんです、一緒に」
「まあ、なんて嬉しい言葉。社交辞令だとしても嬉しいです」
「社交辞令じゃないですっても〜でもそんなところも好きですよっ」
「………なななななにをいいだすんですか急に…」
「わあいっぱい落ちましたよっどうしたんですか急に照れてっ」
「あああああなたが好きだなんて言うからですよ…」
「…(清光には毎日言われてるのに)」








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