「だっこ!」
「もー仕方ないなあ俺のお姫様は」

そういってひょいと名前をお姫様抱っこする。するや否や、名前は田島の首に巻きついて頬にキスを何回もした。啄ばむよに、何度も。

「名前がかわいい…!」
「なによー」
「名前ってそんなに俺のこと好きだったの?」
「だいすきだよー」
「もう…俺からもしたい!」
「え?」

キスの雨が止まって、ぴた、と田島も動きをとめる。首を横に動かして、腕を少し動かして、キスをした。にこっと笑うと、ぼぼぼと赤くなる名前に、田島はにやにやとにやけが止まらなかった。

「ゆうだいすき…」
「おー!じゃあ結婚するか!」
「いつでもしたいと思ってるよお…」
「ほんとに!?」

キラキラと目を輝かせて言う田島に、段々と酔いが覚めてくる名前サーと顔が青ざめて言って、わたわたとしはじめた。

「いっ今のはね、あの」
「じゃー名前、結婚する?」
「ちっちがくて!その、結婚したいのは本当だけど、もうちょっと…」
「なに、俺じゃ不満なわけ?」
「もうちょっと、恋人気分を味わいたいなって…」

もう恥ずかしい、と顔を手で隠す名前に、田島は何かがたった。

「だめ、名前今日は俺おさえらんねえわ」
「え…?」
「とびきり愛しちゃっていいですか?」

そうしたら、また顔が赤くなった。







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