赤葦の場合

「あっおはよ京治」
「はよ」
「あ、あのね京治」
「ん?」
「えっと」
「おーっす苗字と赤葦!」
「あ、おはようございます…」
「早く練習いくぞ!」
「あ、ああ…」

「京治まって」
「おう」
「あ、赤葦君先生呼んでたよ」
「えっ、あ、じゃあまたあとで」
「う。うん…」

部活終わり

「京治ぃいい、あんたどんだけ私のこと嫌いなのよぉおおはいチョコおおお」
「あ、ありがとう」
「一番に渡したかったのに…」
「……」

二口の場合

「…ん?朝一緒に行こう?って、あ、今日はあれか」
バレンタイデーか。

「おはよ、堅治」
「はよ…」
「はいっ…絶対美味しいから家で食べてね」
「お、おう」
「えへへ…」
「…なんだよ」
「早く朝練行かないと!」
「おう…」

家に帰って。

「ん…?なんか入ってる…」

『いつもありがとう ところで今日で300日なの知ってた?すごいね。あと65日で一年ってことだよね。
大好きだよ、堅治。
名前より』

「……」

電話をかける二口。

「もしもし…」
「名前。俺も。俺も大好き」
「…見たんだ。ちゃんと家でみた?」
「途中あけそうになったけど我慢した」
「んふふ、偉いね」
「…あー、名前会いたい」
「あたしも、堅治に会いたい…」
「つか、行くわ」
「え」


及川の場合

「名前ちゃーんっ」
「あ、及川徹」
「なんでフルネーム呼びなのっハッピーバレンタインだよっ」
「なにもない」
「そんな名前ちゃんに俺からの逆チョコ」
「…ありがと」

放課後

「あれ、名前ちゃん」
「…徹」
「どしたの?寒いでしょ?待っててくれたの?」
「……はい」
「ん?」
「じゃあ、そんだけ」
「は、え、ちょ、名前ちゃん!チョコ!?名前!」


木兎の場合

「木兎先輩チョコどうぞ」
「おうありがとう!んで急にどうした」
「…一応人いるし」
「…ありがとう苗字さん」
「はぁ!?ちょ!?ふざけんじゃないわよ!」
「じゃあおまえも名前で呼べよ」

黒尾の場合

「てっちゃん!はい!チョコ!」
「おう」
「ちょっと失敗したけどてっちゃんなら喜んで食べてくれるよね!?」
「お前去年みたいなベタに砂糖と塩間違えるようなことしてねーよな?」
「ノンノン!砂糖入れすぎたの!」
「はっ!?くそあめえじゃねーか!」
「まあ私の愛もこもってるから!」

国見の場合

「く、国見君」
「何」
「えっと、その、あの…」
「何」
「こ、これ…」
「何」
「チョコです…」
「…ありがとう」
「えっここで開けるのっ…帰ってからあけてよ!」
「えー」
「お願い…」
「(可愛い)…分かった」

帰って。
「お、長文の手紙が…」

彼女からの愛のこもった長文の手紙をもらいました。

榛名の場合

「元希ー!名前ちゃんからのチョコだようけとれー!」
「ちょっおまえなげんなよ!」
「ちゃんとキャッチする榛名君かっこい〜」
「お前からかってんだろ…」








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