「名前ちゃんて、不安になんないの?」
「何が?」
「出水君よ。あの人結構もてるじゃない」
「んー…。うん、そうだね」
「不安じゃない?」
「…不安じゃないよ。いつでも会えるし、もし公平の目の前にとっても魅力的な女の人が現れても、あたしのこと好きにさせるよう努力するし。そうだよ、いつだって努力が必要なんだよ栞ちゃん!」
「なんか説得力あるわね」
「でっしょ!あたしが公平に好きになってもらえるよう頑張った話聞く?まず1年になってクラスはなれたんだけどそれでも話したかったから公平と同じクラスの友達に会いにいきまくってね…」
「ほうほう」

「だってよ」
「おー…」
「何ニヤけてんだよ。ばーか」



「それでね、あたし公平がチョコレートもらってるの見てすっごいヤキモチやいちゃってさ。彼女でもないのにね。自分が作ったチョコレート捨てちゃいたくなっちゃって。でも、友達が止めてくれたおかげであたしはあげるのに成功したわけ。でも公平、結構もらっちゃってて、結局不機嫌で帰っちゃった。えへへ」

「ほうほう。お返しは?」

「もらったっけ。あれ、覚えてないや」

「なーにそれ!」


「あげたの?」
「あめやった。すっげえ喜んでたかわいかった」







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