にっき


夢ポイント10000いったで!!
2011/12/07 23:47



その長い鼻は犯罪の臭いを嗅ぎ取り、
その大きな耳は犯人の動悸を聞き取り、
その鋭い瞳は古今東西の悪事を見透かす、
正義の執行人・ルカリオ刑事!!!

っていうのはどうでしょうか。(ええぇ)
ルカリオ刑事はですねポケモンの身で刑事になった実力派なんですね。役職はなんだろう、警部とかでもいいかもしんない。ポケモンなのに警部。すごい。さすがルカリオ!
言ったとおりとっても能力があるんだけど、とにかく悪という悪をふん捕まえるために警察をしているので、腹芸とか、寝技とか、そーいうのはできないのね。部下には慕われるけど、上層部からは嫌われるの。扱いづらいから。
基本的には徹底した単独行動。ほらポケモンだから。ついていけないの。常人じゃ。身体能力もそうだし、あとルカリオの思想についていけない。高潔すぎて。正しすぎて。特性は正義の心!手伝いをさせたりすることはあるかもだけど、だから大抵ひとり(一匹…)でいる。本人(人?)もそれに不満はない。そもそも自分が人間の組織に与していることの異質感を弁えているし、人間を連れていても邪魔になるから。カッコイイでしょう?
あ、ちなみにルカリオ刑事、一部のポケモン達からは嫌われてるかもね。ポケモンのくせに、人間に捕まえられるでもなく、"人間のように"振る舞っている!って。そして人間達からも決して同等には見られない。孤独なものです。


でもそんなルカリオ刑事を変えることになるある事件が起こったのです。

ルカリオ刑事は1人で遠出をした帰り、突然激しい雷雨に見舞われまして、なかなか止まないのでとりあえず近場にあった古い洋館に入りました。傍目から見てもぼろぼろで誰も住んでいないと思われたそこに入ったルカリオ刑事を迎えたのは、――死体を囲んで激しく言い争う何人かの男女でした!!!(ババアアーーン)

ルカリオ刑事は冷静さを失いません。さっと警察手帳を見せ、興奮している人間に事情を問い質しました。
人間は言います。
「私たちもこの雨を逃れてここに入った。1時間ばかり、ここで話をしていたのだけど、雷鳴が轟いて、一瞬暖炉が消え、着けたときには話していた1人が死んでいた」
そして人間達はひとりの男を指して口を揃えます。
「こいつだ!この男だ!この旅人がやったんだ!!」

――そこでルカリオ刑事は、運命的な出逢いをしてしまうのです!!!1!!

…もうおわかりですね。おわかりでしょう。
その時犯人扱いされていたのが、ゲンという男です、っつうかゲンさんです。何で犯人扱いされたのかは知らないけど、ちょろっと波導の力を見せていたから差別的に決めつけられたとか、ゲンさんのふつくしさにポーッとなった男だか女だかがいて、その連れが嫉妬に狂って「私は見ていた!こいつがやったんだ!」と陥れようとしたとか、そんな理由じゃないかな。あ、後者結構それっぽくね??(ないと思う)

まあとにかくだ。ルカリオ刑事、よってたかって糾弾されて青ざめながらも、自棄になることもなく開き直ることもなく、注意深く遺体を観察したりして、何より死者のために冷静に真実を突き止めようとしているその姿に、ずっきゅんやられちまったのです。なんだこれ…こんな気持ちは生まれて初めてだ……!!

まあどんなにゲンさんが頑張っても、超絶アウェーだったので、もはやこれまでと思われたとき、ゲンさんの一言に気づきを得たルカリオ刑事がビシッと真相を暴くのです。犯人はお前だッ!!

んでんで、ゲンさんもね、もともと人間に対して潜在的な嫌悪感?があるところをそーやってイジメられて、平静に振る舞ってたけど実際倒れそうなくらいショック受けててさ、そこに颯爽と現れたルカリオ刑事にキューン!!としちまったわけですわぁ!!だってアレだもん、いい加減正直に言ったらどうなんだ!!って掴みかかられて、はね除けるのは簡単だけどそれやったら完全にクロにされるな…と思って殴られる覚悟決めたとき、ルカリオ刑事がサッと庇ってくれちゃうんだもん。「この人がやったという証拠がどこにある!?」ってさ。「私にはあなたが人を殺すようには見えない。そして私は私の直感を何より信じているのだ」とか言っちゃうんだもん。ポケモンなのに!濡れるべ。(!)

まあーそーいうわけでね。
真犯人をお縄にして、折良く雨も上がって、空は晴れて、めいめい町に向かって森を抜けながら(そう!実は森の洋館だったのです!え、ナニ分かってた!?)ルカゲンは初めて落ち着いて話をするんですな。

ルカリオ刑事は、幼い時分野垂れ死にそうになっているところをある人間の刑事に救われたことを。彼にくっついて色々な事件を解決したのだけど、ある事件でその刑事は命を落としてしまったこと。それ以来、ルカリオは大恩ある男の遺志を継いで、ポケモンからも人間からもつまはじきにされても、刑事となってひとり犯罪と向き合っていること。
ゲンさんは、実は記憶をすっかりなくしてしまっていることを。最後の記憶は5年ほど前で、その時はすでに今の姿。生まれも育ちも分からず知人にも一人も会ったことはない、そしてなぜか波導の力を持ち、ポケモンの言葉がわかる。どう考えても人外です、本当にありがとうございます。…とまあ、ゆくあてもなくさ迷っていること。

そうしてふたり、いやさひとりと一匹は感じあうのですね。「これこそ求めていたものだ!」と。

…しかしそこはゲンさん、思考回路が普通じゃない。そうまで思っても、まだ身を引こうとするのですわ。君には立派な立場がある、私のような者と一緒にいるのは良くないよと。いじましいでやんの!!
…そしてさすがルカリオ刑事、引き下がりませんよ。立場などあってないようなものだし、君のようなあやしい人物こそ私の監視下にいるべきだし、私はきっと君のルーツを探るのに役に立てるはずだし、…いや、回りくどい言い方は止そう、一緒にいたいんだ!!と、漢らしく迫るのです。むにむにした肉球のついた両手で、ゲンさんの手をぎゅっと握りしめながら、つま先だって目をじっと見て、自信満々にそう訴えかけるルカリオ刑事に、さすがのゲンさんももうどうしようもなく胸キュンしちゃって、「はい…(はぁと)」と応えたそうです。おめでとうおめでとう!!!!

それ以降ゲンさんはその冴えた頭脳とシャープな目の付け所、攻撃より探査に特化した波導をつかっておおいにルカリオ刑事の事件解決に貢献し、ふたりは『捜査一課の波導タッグ』として世界中に知れ渡ったのでした。

そして数々の事件を解決する中、ふたりは徐々に世界の暗部でちらつく巨大組織の影をとらえていくのです。その微かな線が、ゲンの秘密に繋がっているとも知らずに――…



ってゆうのを妄想しました。うははは楽しいなあ。誰か書いてくれ!!

あ、ルカリオ刑事の恩人は当然アーロン様ですね。間違いねえ。


おわり!お粗末!!っつかこれmainでもよかったかな!!



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