12月に16歳の誕生日を迎えると同時に鯉伴さんのお嫁さんになった私は、奴良家で初めてのお正月を迎えた。
布団の中、薄っすらと目を開けると薄暗がりの中木目の天井が目に入って来る。
横を向くと規則正しい寝息をたてる鯉伴さんが居た。
鯉伴さんの片腕は私の頭の下に有り、もう片方は腰の上に置かれている。
鯉伴さんの体温がすごく暖かい。
その暖かさがすごく愛しくて、私は目を閉じ厚い胸板に頬を寄せた。
と、ハタと気付く。

普通、元旦は誰でもお休みしてるんだけど、奴良家はどうなんだろう?
もしかして元旦でも女妖怪さん達は、朝ごはんの支度をしているのかもしれない。
それともおせちをお皿に盛ってるのかな?
私も手伝わないと!

私は慌てて鯉伴さんの胸を押すと、布団から起き上がろうとした。
だが、腰に回された腕が外れない。
腕を外そうと身体を捻ると首筋に熱くぬるりとした舌で舐め上げられた。
ゾクゾクッとしたものが身体を駆け巡る。

「どこ行くんだい……? 響華」

囁き声と共にぬめった舌が耳の中にピチャリと差し込まれる。
変な感じが耳から広がる。

「っ、朝の、支度……んっ」

パクッと耳たぶを食まれ歯を立てられる。それと共に白い寝衣の上から両胸を円を描くように揉まれた。

「や、だめっ……、手伝いに行かないと……」
「下僕達は皆、休んでるぜ」
「んっ……」

本当に? だったら良いんだけど……

「それよりここは正月早々オレに食ってくれって主張してやがる。可愛いねぇ……」

人差し指が寝衣の上から胸の先端部分をグリグリと捏ね、電流のような甘い痺れがそこから身体中に広がる。

「んっ、やっ」
「直に触らねぇと嫌かい?」
「ちがっ……」
「どこが違うんだい? ここはこんなに固くしこってるぜ?」

鯉伴さんは私を仰向けにすると、寝衣の合わせ目を割り大きな手を侵入させて来た。
その固い手の平の感触に肌に軽い痺れが走る。

「んっ」

そして鯉伴さんは胸に顔を寄せるとその熱く濡れた舌を膨らみに這わせた。
もう片方の胸は、大きな手でくにゅくにゅと揉みしだかれる。

「あっ、んっ」

身体から力が抜け、徐々に頭の中が蕩けて来た。
鯉伴さんは舌を巧みに動かし胸の先端を弄る。
と、突然胸の先端に歯を立てられ、もう片方の胸の先端は指先でグニッと潰された。
その強い刺激に痛みと強い痺れが体中を駆け巡った。
思わず背中を反らしてしまう。

「ああっ、あっ」
「旨いぜ。響華……」
「りは、さっ……、んうっ」

熱い舌が噛んだ部分を宥めるように舌で転がす。そして吸われたかと思うと今度は甘噛みをされた。それを何度も繰り返される。
もう片方の手は揺さぶるように揉まれ、指先が何度も先端を擦った。
両胸からジンジンとする甘い快感が止まらず、身体が震える。声が止まらない。
身体が火照って熱い。

「あっ……、あっ……、もうっ……っ」
「まだイクには、早ぇ。」
「……っ」

鯉伴さんはそう言うと、荒い息を吐く私を艶やかな眼で見ながら揉みしだいていた手を止め、ツウッとそれをおヘソの方へ移動させた。
その手で腰を緩やかに撫ぜる。
そして、もう片方の手で片方の足を開くと、太腿に熱く濡れた舌を這わせた。
緩やかな甘い感覚にほう、と息を付く。
と、腰を撫ぜていた手がいつの間にか身体の中心に伸ばされていた。
小さなそれを柔らかく撫ぜられ、その鋭い刺激に身体がビクッと跳ねる。

う、え!?
「待っ……」







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