櫻籠り恋歌
前世からのことだけ愛してた。

弐拾玖、黒光りする血の海
参拾、桜の香りを追いかけて
参拾壱、運命に逆らいたかった
参拾弐、そこでまた消えた
参拾参、紫の毒に犯されて
参拾肆、紫の毒に犯されて―弐
参拾伍、ここから見える景色
参拾陸、他の花へいく蝶のように
参拾漆、煌びやかな蝶につられた
参拾捌、過去に導かれし姫よ
参拾玖、過去に導かれし姫よ―弐
肆拾、過去に導かれし姫よ―参
肆拾壱、鏡に写った虚像
肆拾弐、迎え来る闇のようだった
肆拾参、上弦の夜の密会
肆拾肆、幸せになる運命なんだよ
肆拾伍、ずっと夢見てました
肆拾陸、呟いた名前はどこに行くのだろう
肆拾漆、真実は毒々しく光っていた
肆拾捌、抜け出した漆黒の闇
肆拾玖、もう、これ以上は
伍拾、黄色の鳥は彼方へと飛んだ
伍拾壱、さよならと言った口を塞いだ
伍拾弐、狂わされた表情
伍拾参、「太陽みたいだね」
伍拾肆、「太陽みたいだね」―弐
伍拾伍、「太陽みたいだね」―参
伍拾陸、「太陽みたいだね」―肆
伍拾漆、「太陽みたいだね」―伍
伍拾捌、「太陽みたいだね」―陸