※よくわからんお話
思いついたので書いただけ
なので短い
「――ねえ、どうする?」
沈黙の中で鈴のような声が響いた。
「誰から、始める?」
窓一つない部屋の中で、少女がただ一人つぶやいた。
少女は、豪華な扉の前に立っていて扉に向かって話しかけているようだった。
「ねえ、誰から始めるの」
「……誰からでもいいよ」
少女の問いに誰かが答えた。
その声は扉の向こうから聞こえる。
「私は、早くこの部屋から抜け出したいの。貴方達が勝手に連れてきて閉じ込めたこの部屋から、ね」
「そんなことは捕まえた時から知ってますよ」
先ほどとは違う声だ。
「……知ってたとしても君たちは私をここに閉じ込めるんだね」
「そうっスよ。だって俺たち名前っちのこと欲しいんスよ」
「……黄瀬、くん」
黄瀬、といった少年は気味の悪い声で笑った。
「さあて、名前。始めようか、君とのゲームを」
「赤司くん、始めて。早く。私はここから早く出たい。この空間から逃げ出したい」
「そのためのゲームだよ。さて、名前、最初は誰と賭ける?」
扉の向こうにいる3人の少年は、きっと笑っているだろうと思うと胸糞悪くなった。
title byさよならシャンソン