赤司くんと黒子くんの計画

Melusineのリーリエ様に捧げます!
狂愛・ヤンデレ注意
赤司一人称『僕』・名前呼び



それは、三日前の放課後のことだった。


「…え?赤司くん、急にどうしたの?バスケのやり過ぎて頭おかしくなっちゃった?」


「何を言っているんだ、馬鹿。頭おかしいのはお前だ」


いやいやいや!
どう考えてもおかしいのは、赤司くんだ。
私の隣の席の黒子くんなんて、いつも通りの無表情だ。


「会っての一言目が『今日から僕とテツヤと名前で同居する』なのは、おかしいと思うな…!!」


「…そうか?」


いや、そうですよ!!


「赤司くん」


「なんだいテツヤ」


「その話、もうそこまで進んでたのですか」


「ああ。テツヤにも相談すればよかったな」


「そうですよ。僕も名前さんとの生活するんですから、特に名前さんの部屋とか決めたかったです」


「ごめんな、早く二人と生活したくて、一人で準備してしまった」


「さっきから黙って聞いてりゃ、二人とも何言ってんだ、おい」


黒子くんと赤司くんの中ではもうこの共同生活の話がでてたのか。


「……ああ!すみません、名前さん!名前さんも一緒に部屋とか決めたかったですよね!」


「いやいや、黒子くん。部屋よりも私は黒子くんのキャラが急に変わってびっくりだよ」


その時、黙っていた赤司くんが口を開いた。


「…え、なに、名前、僕たちと一緒に暮らすの嫌なの?」


「え?」


「っ!そうなんですか?名前さん!」


「ええ?」


がしっと手首を赤司くんに掴まれた。


「ダメだよ。許さない。僕の言う事は絶対だ」


「っ…!」


狂気のこもったオッドアイで見つめられる。


「ねえ、名前。僕はね、名前のことを愛しているんだよ」


「は?」


「ずっと一緒にいたい。ずっと君を見つめていたい。まさか、テツヤも僕と同じ思いをしてるとは思わなくてね。それで、この共同生活計画を、立てたんだよ」


「そうです。僕らは名前さんを、目に入れても痛くないくらい愛しているんです。いや、食べたいくらいに」


「っ!!」


おかしいと思う。
二人して、狂気のこもった瞳で見つめてきて。


「ねえ、名前。一緒に暮らしてくれるよね」


疑問ではない、命令だ。


「名前さんが了承してくれないなら、こちらも最終手段に入るしかありません」


「え、最終手段?」


「はい、そうですね。まず初めにあなたの友人やらを殺すところからですかね」


「!?」


殺す!?


「名前、僕たちは本気だよ。なら、ね?もう、次に言う言葉は、決まってるよね」


私は、少し震えながら唇を開くのだった。