3人で愛し合いましょうか

イかれた帽子屋のクロノフに相互記念!

※沈黙ガーデンの番外編
近親愛表現注意




私は、下の弟2人に負けた。


「っ!!ねえ、もう一回!もう一回勝負して!」


「名前っち何言ってんスか!一回きりの勝負だったでしょ」


「そうだよー。名前ちんの1日は俺らのものだからねー」


そうなんです。
負けた方は勝った方の言う事を聞くという賭けを大富豪でしたのだ。
それで、私は大貧民。
だって、2人強い。
まさかあそこで革命が起こるなんて思ってなかったし。


「お願い!」


「頼まれたって無理っス!」


頼み込んでももう一回は、無理らしい。
もう、こうなったら腹くくるしかないか。


「っ…くっ、き、今日1日だけだからね!」


悔しさに唇を噛み締めながら言うと2人の弟は、嬉しそうに笑った。


「名前っち大好きっス!」


「名前ちん大好き!」


2人して、ぎゅうっと抱きついてきた。
ちょ、重い。
2人とも馬鹿でかいんだから!


「(ちょっと待て。ここは、弟の部屋だ。やばい、危機感が…!)」


すると、涼太がちゅっと軽く触れるだけのキスをしてきた。


「ちょ!涼太!」


「あ、涼太ちんずるい!俺も!」


そう言って、敦もキスをしてきた。


「…やばい、スイッチ入ったっス」


「え、何そのスイッチ…」


嫌な予感しかない。


「愛してるっスよ、名前っち」


姉の私でも見惚れてしまうほどの綺麗な笑顔で私に深いキスをする涼太。


「あらら、涼太ちん、名前ちんにムラムラしたの?」


「そうっスよ、だって名前っち可愛すぎる!!そう言う敦っちもっスよね?」


涼太のキスで息を整えていると私を間にはさめて、よろしくない会話が聞こえた。
おい、実の姉にムラムラしてるって。


「しょーがないよね、だって名前ちんが相手だし」


「そうっスよね!」


「ちょっと待て。あんたら2人で何、納得してんのさ」


「え、だって名前ちんが一番大好きってことだよ?」


「おかしいよね、ねえ、おかしいよね」


「どこがおかしいんスか?」


2人して征十郎くんのお得意のきょとん顔している。
私は、正真正銘血の繋がってる姉だ!


「…まさか、まだ血の繋がりとか気にしてんの?」


「気にするよ。当たり前でしょ」


「そんなん関係ないっスよ。俺らは名前っちが大好き…いや愛してる。それに血の繋がりなんて関係ないんス」


涼太、敦に始まったことじゃない。
兄弟全員そう思っているのだ。
彼らは、血が繋がってるとか関係ない。
そんなこと嫌というほど思い知らされてるはずだ。


「ね、だからこのまま俺ら3人で愛し合お?」


3人一緒にベッドに倒れる。


「愛してるっスよ名前っち」


「愛してるよ名前ちん」


もう、いいか。
もう、私も一緒に禁断に足を踏み入れてしまおうか。


「……私も愛してる」


君を、2人を愛してる。


一緒にどこまでも堕ちようか



ーーーーーー
相互記念!
これからもよろしくね!ということで書いてみました。
私の中で沈黙ガーデンの主人公は、結局兄弟からの愛を拒否できないんだと思います。