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でも気付かない悪魔もいるから別にそのままでもいいと思うけど、気付く悪魔もいるからね?と付け加えるとまた俺の背中に隠れた。
「つまり、上級悪魔程気付くということですか。術式の改良が必要ですね…」
「でも狙って奴等は人間との混血種でしかも下級だったんだろ?ならおかしくねぇか?」
「そうだね。何故彼等は、気付いたんだろうね?紅?」
「ん?ん…?わからない。でも鼻がいい子なら下級?でも気付くと思うよ?」
「ふふっ…なるほど。なら仁王は、鼻が悪いということか」
そして地味に俺を攻撃してくる幸村。確かに、術式の効果を聞かれた時に特に魅魂の匂いはしないしバレんと思うとは言ったが…。
てか、幸村が紅の扱いに慣れすぎじゃ。まぁ、しくよろした仲じゃしな。
それに攻撃した事も幸村は、きちんと謝ったしのう。
「ねぇ?幸村精市くん?」
「ふふっ…精市でいいよ。なに?」
「あたしに色々教えて?」
「ん、色々って?」
「あたしね?悪魔の事よくわからないの。だから…」
「あぁ、そう言えば仁王がそんな事を言ってたね。ふふっそのくらいならいいよ」
その言葉に俺の背中からひょこっと顔を出すと幸村に向かって嬉しそうにニコリと笑った。
そんな紅に笑顔を返す幸村は、さすがとしか言いようがない。
と言うか、いつまでこやつは俺の背中に隠れとるつもりなんじゃろうか。
「幸村くんっ!」
「ふふっ、大丈夫だよ。もしなにかあったらちゃんと言うし。それに紅は俺を攻撃したりしないよね?」
「うん。精市とは、しくよろして仲良くなったからしない」
「しくよろの効果が凄いぜよ…」
「…うん?キミにも攻撃しないよ?」
ひょこっと背中から顔を出すとソッと頬に触れると紅は、あの時と同じ様に悲しそうに笑った。
何故かはわからないが…なんでそんな顔をするんだと聞きたいのに聞けんかった。
そんな事を考えている俺にどうしたの?といった感じで頭を傾げる紅になんでもなか。と言うとまた背中に隠れた。
「あ、そうだ。紅にこれあげるよ。ちゃんと身に付けときなよ?」
「ん?」
「ほら、おいで。本当は仁王に渡すはずだったんだけど無いよりいいでしょ。これが魔隠の札だよ」
「うん?ありがとう?」
幸村に手招きをされると素直に幸村の元へ行くと魔隠の札を受け取るとまた戻ってくるとまた背中に隠れた。
こやつは、一体なんなんじゃろうか…。
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