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パーフェクトヒューマン (1/4)


…ふへへへへへ。
今日は、朝からテンション高夫やで!だって、あたしってばシンクロ出来たもんね!

まぁ、相手は仁王なんだけど。
それでもシンクロ出来たってだけであたしは嬉しいのですよ!もうね、よくわからないけど普通にシンクロ出来る気がするよ!

しかし、そんなテンションを一気に下げる事が出来る恐怖の紙を早苗から渡されたのであった。



「…ちょっと、無言で泣きそうな顔してるんじゃないわよ」

「また英語が3回…しぬ」

「現社が減っただけマシじゃないッスか〜…」

「まぁた、璃亜と赤也は英語かよぃ。いい加減、学習しろぃ」

「クッソ!なんでブン太は数学回避してんだよ!ふざけんな!!」

「まぁ、俺は天才的だから!」

「すげぇムカつく!」



はい、今日はみんなで仲良く勉強をする日です。つまり、あたしと赤也からしたら地獄の1日である。

しかも前に出された課題もやったのに、英語がまた3回ですよ!!どういう事なんだ!現社は、減ったけど英語は減ってないっていう!むしろ、何故か古文が2回になってる不具合!!

赤也に関しては、まさかの数学以外は前と同じ回数で正直同情した。



「とりあえず、璃亜と切原くんは英語ね。私達は、別だけど…まぁ頑張ってちょうだい」

「クソかよ!」

「…璃亜先輩、もう諦めましょうよ」

「お前、心折れ過ぎだろ!!」

「だって、だってぇ…。俺、数学以外…前と同じなんすもん」

「まるで成長していない…」

「璃亜も古文が2回になってるし、英語も3回のままだろぃ。赤也と変わんねぇよぃ」



現国なら余裕だった!現国なら余裕だった!!!しかし、古文はダメだ!死んだ!英語並に死んだ!

…もうやだ、辛い。

ていうか、何故に現国が古文になっているんだ!クッソ!いや、まぁ…確かに古文もやらなきゃダメなのはわかるけどさ!!しかもなんでいきなり2回!?

絶対に早苗の仕業だろ!あたしが古文を苦手なの知ってるし!!



「まぁ、科目が少し変わっただけでほとんど前と同じだから頑張りなさい」

「むりぽ」

「赤也も頑張りんしゃい」

「無理ッスよ〜…」

「日頃から真面目に取り組んでおれば、こんな事にはなっとらん!自業自得だ!」

「弦ちゃんマジで弦ちゃん」



だがしかし、その通りだから言い返せないあたしと赤也である。いや、うん…あたしと赤也はよくサボるからね。

それに合宿中のこの勉強はサボれないからね。やるしかないんだよね。めちゃくちゃ辛いよね。

そんな事を思いつつ、赤也と溜め息を吐きながら重い足取りで教室へと向かった。


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