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異様な光景 (1/4)


結局、お昼までわかちゃんと一緒に軽い筋トレとストレッチをあたしの部屋でしてたんだけど…レストランに着いて、思わず目を見開いた。

というか、ちょっと後退ったからね。



「…まぁ、よかったんじゃないですか?表向きは、仲良そうですよ」

「あんな気持ち悪い笑み浮かべた奴等が仲良いとかマジ勘弁」

「異様な空気なのは、わかりますけどね」

「近寄りたくないんだけど」

「普通にこっちに来いって言わんばかりに、璃亜さんの事見てますけどね」

「わかちゃんも一緒に!わかちゃんもっ!!」

「面倒に巻き込まれるのは嫌なんですけど」



レストランに入るなり、何故か立海メンバーがじゅさに凄い優しい笑みを浮かべながら一緒にテーブルにいた。ていうか、じゅさが半泣きレベルで引いてるんだけど。

え、マジで何があったの。

だけど、無言の圧力(主に精市)に負けてわかちゃんを道連れにして、異様な雰囲気のテーブルへと向かった。



「あっ、璃亜ー!ちょ、助けてやぁ」

「いや、一体なにがあった訳?」

「ふふ、別になにもないよ。毛利さんと一緒に練習してたら、いい人なんだなぁってわかってさ」

「そ、そうッスよ〜。毛利さんマジでりすぺくとみたいな?」

「おう、天才的だろぃ?」

「絶対に思うてないやん!こいつ等、嘘やで!」



いや、あんたに言われなくても嘘なのはわかるから大丈夫だから。だって精市の目が笑ってないし、赤也なんて若干噛んでる上に目泳いでるし、ブン太は口調はいつも通りだけど真顔だからね。

・・・ん〜。

アレかな?じゅさが余計な事を言ったとかそんなところじゃなかろうか。俺と仲良くしないと璃亜が気にしてるで〜とかなんとかかんとか…うん、こいつなら普通に言い兼ねん。

いや、そうじゃねぇし。
無理矢理、仲良くしろとは言ってねぇし。ましてや、嘘まで付いて仲良い風に装うとかマジで勘弁。なら、仲悪いままの方がマシだわ。



「いや、まぁ…うん。とりあえず、なんか気持ち悪いから無理にじゅさと仲良くしようとしなくていいよ」

「あっ、そう?でも仲良そうだったでしょ?」

「いや、全く。むしろ、色んな意味で怖かったわ」

「でも璃亜先輩は、俺等とこの人に仲良くして欲しいんスよね?」

「いや、仲良くしろよ的な事は言ったけどさ。別に無理して仲良くするもんじゃないし」

「まぁ、それはそうだけどよ〜。こいつが、璃亜がそれを気にして練習抜けたとか言うから仕方ないだろぃ?」



いや、まぁ…それも間違ってないんだけどさ。ていうか、わかちゃんから昔の合宿での様子を聞いたからもう別にいいよ。

元から仲良い感じじゃなかったみたいだし。むしろ、なんか敵対してたみたいだし?そもそも、こいつ等に仲良くしろって言うのが間違いだった。

よく考えたら、別にじゅさに対してちょっと当たりが強いだけで基本的にこんな感じだし。だから、もう気にしない事にしました。

みんながイライラしてる理由もわかちゃんの例え話で聞いたしね。


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