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連れて来られた意味 (1/4)



そして、無事に合宿場に帰って来て…修二さんと遠野さんに渡された袋を抱えながら自分の部屋に向かっているとタイミングが良いのか悪いのか、早苗と柳くんに遭遇した。



「あら、帰って来たのね。ふふ、その顔を見る限り、少しは気が晴れたみたいね」

「やはり、早苗もグルだったのか!」

「グルとは失礼ね。私は、ただ種ヶ島さんから璃亜と出掛けるから立海や他のメンバーにバレない様にしてくれって言われただけよ?」

「充分グルやんけ!!」

「でもみんなに騒がれるよりいいでしょ。けれど、みんな少なからず心配してたわよ」



まぁ、確かに…騒がれるよりは全然マシだけどさ。というか、今日は柳くんは無駄に絡んで来ないんですね。いや、別にそれはそれでいいけど。

それにしても…みんな心配してたのか。そういえば、仁王にもなんか色々と言われたしな。まぁ、ただちょっとイライラしてただけなんだけどね。

とりあえず、早苗がマネージャーの仕事は終わったらしいから自分の部屋に荷物を置いてから早苗の部屋にお邪魔する事にした。

ちなみに柳くんは、なんか用があるとかで珍しく退散した。


◇◆◇◆◇


そして、なんだかんだ早苗に色々と今日あった事や自分の心境を話している内に夕飯の時間になった。

そんなあたしに早苗は、ただ黙って話を聞いてくれてたんだけど…最後に本当にあんたはバカで可愛いわね。と笑われた。

普通に酷いです、早苗さん。



「あっ、璃亜せんぱーい!!探してたのにずっと姿がないから心配してたんスよ!!」

「ぐはっ…いちいち飛び付くな!それにお前に心配される覚えはない!」

「いや、今日の試合の様子を見てりゃあさすがの赤也だって心配するだろぃ」

「いや、アレは普通に勝ちにいっただけなんだよなぁ…海堂くんには悪いけど」

「ふふっ、なんか朝より雰囲気が柔らかくなったけど。羽川のお陰かい?」

「ふふふっ、さぁ?どうでしょうね」



とりあえず、レストランに着くなりあたしに気付いた赤也が凄い勢いで飛び付いて来て普通によろけた。そして早苗は、そんなあたしを華麗に避けるのであった。酷い。

しかも赤也のせいでズラズラと立海メンバーがやって来るではないか。とりあえず、ブン太はその皿を置いてから来いよ。

でもまぁ…本当に心配されていた様でちょっとだけ罪悪感。なので、なにも言わずにただあたしを見ていた仁王のヘアゴムを奪うというイタズラをしといた。

仁王には、かなり突っ慳貪な態度取っちゃったからね。



「これ、やめんしゃい」

「ふははー!お前等、全員チョンマゲにしてやろうか!」

「うわ、なんだよそのテンション!うざっ!」

「うるせぇ!豚は鼻輪でもしてろ!」

「んだとぉ!」

「はいはい、レストランで騒がないでちょうだい」



と、レストランに入ってすぐの場所でバカみたいに騒いでたら見事に精市と弦ちゃんに怒られました。しょぼんぬ。
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