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女子力が高い人 (1/4)


そして何故か、遠野さんの部屋で待機なう。いや、テーピングとか取りに行って来ます!って言ったらあるからテメェはそこで待ってろって言われてですね!

どうしよう!凄く落ち着かない!!

てか、部屋がすげぇ良い匂い!こいつぁ…モテる匂いがぷんぷんするぜ!てか、遠野さんマジで女子かよ!

ちなみに何度も言うが、あたしは決して変態ではない。変態染みた事は言うが、変態ではない。ただの匂いフェチだ。そこは、勘違いしないで欲しい!!!

しかし、やる事がない。
さすがに仁王とか赤也とか気が知れた奴等の部屋じゃないので、物色とかイタズラとかちょっとした遊びが出来ないので暇である。

というか、遠野さんにイタズラとかしたら処刑されかねない。え、なにそれ怖い。


とりあえず、話の途中(?)で呼び出しを食らったので再度精市にメールを送っておく。やっぱり、なんか様子がおかしかったし。練習終わったら、話す?ってメールしたら璃亜に時間があれば教えてと言われた。つまり、出来れば話したいって事でいいんだよね。

そんな事をしている内にシャワーを浴び終わった遠野さんが戻って来た。

が、その格好に思わず後退る。



「ちょ、服着て下さいよ!!」

「あァ?あちぃんだよ。それに下履いてるだけマシだろぉが」

「いや、そういう問題じゃないです!てか、遠野さん美肌!マジ女子力やべぇ!」

「バッチリ見てんじゃねぇか」

「てか、華奢なのに筋肉あるんスね!むしろ、男だったんですね!!」

「…ブッ飛ばされてぇのか、おめぇは」

「ギャー!こっち来ないで下さい!色んな意味で目の毒です!!!」



水も滴るいい男状態の遠野さんがミネラルウォーター片手にあたしの方へ歩いて来て、距離を取るようにして後退る。

いや、マジでこの人の色気ヤバい。なんなの?格好は完全にエガちゃん(江頭2:50)なのに、色気が半端ないんですが!

バッチリとまでは見てはないと思うけども、普通にあたしが恥ずかしいからね!なんか凄い照れるからね!色気が有り過ぎる人は、怖いね!ヤバいね!



「逃げてんじゃねぇよ」

「いや、そんな色気全開の半裸で来られたら誰だって逃げますからね!?」

「マッサージとテーピングの話はどこいきやがった」

「え、えぇ!?その格好とか無理ですから!むしろ、マッサージとテーピングするの脚じゃないですか!上を脱いでる状態でどうしろと!?」

「下も脱げって事か?セクハラだぜ?」

「現在進行形であたしがセクハラに遭ってるんですが!?いいから上を着て、下のズボン捲って下さい!」



そして何故かセクハラ呼ばわりされた。いや、普通に考えてあたしが遠野さんにズボン脱げとか言うわけないだろうに。

とりあえず、上を着てくれる様子のない遠野さんはあたしの元に来るのをやめて自分のカバンから何か一式を取り出すとベッドに座った。


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