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嘘だとわかっていても (1/4)


別に名残惜しくもないけど、今日の朝に女子テニス部の皆さんはお帰りになります。いやぁ…皆さん必死過ぎてちょっと怖いです。

まぁ、今日でお別れだからね。みんなそう言えば、イケメンでしたね。しかし、昨日の今日でよく頑張るね。

あたしは、身心共に疲れているよ。なので、昨晩なにやら爆弾発言をしたとの噂で女の子が華麗にスルーしている精市とその様子を傍観なう。

いや、爆弾発言って何を言ったんだ。昨日まで幸村くん幸村くんって女の子に囲まれてたのに。なんという言葉の威力。



「あ、仁王が逃げ出した」

「ふふふ、気になる?」

「いや、全然。むしろ、見送りに来たのに帰らないならもう戻りたい」

「でも面倒だって見送りに来ない奴もいるのに璃亜は、偉いね」

「そりゃあ一応ね。そういう精市もよく来たね」

「ふふふ、部長がいないのは良くないでしょ?それに見送りくらいならいいかなって」

「まぁ、全然帰らないけどね」



まぁ、立海メンバーは精市に見送りに行くよって言われたら逆らえないからね。普通なら仁王と赤也とか絶対に来ないだろうし。その結果、仁王はどこかへ逃亡。赤也は余りにも女テニの皆さんが帰らないので居眠りなうである。そしてその隣で何やら話し込んでる生意気コンビ。君達、なんだかんだで仲良いよね。てか、あの2人は赤也の保護者(同い年)かなにかかな?

ちなみに仁とかリョーマくんとか結構来てない人は来てなかったりする。わかちゃんとひーちゃんも正直、来ないかと思ってたのでビックリである。てか、全員いるのは、六角とルドルフくらいじゃね?

まぁ、自由人が多いから仕方ないね。



「…んー、なかなか帰らなそうだし。行っちゃおっか」

「へ?」

「仁王もどっか行っちゃったし。いる意味無さげだからね」

「いや、ダメでっ…んっ!」

「ふふ、シッー。みんなにバレたら面倒でしょ?」

「いや、そういう問だっ…」

「ふふふ、いいからいいから」



何がいいのか全くわからないが、イタズラっ子の様な笑みを浮かべながらあたしの手を引く精市になにも言えず、静かに精市の後を付いて行った。

いやぁ、バレたら面倒とか言ってたけどなんだかんだで結構バレてるっぽいけどね。普通に手塚くんと目合ったし。

でも騒がしい奴等は基本的に女テニの子達にに絡まれてるか、ここにいないから別に大丈夫か。

それにしても精市は、一体どこに行こうとしてるんだろう。今日は午後から普通に練習あるし、さすがにテニスはしないだろうけど。


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