×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

自由人ばっかり (1/4)



無事(?)に夕食を食べ終わって、ギャーギャー騒がしいレストランから一足先に撤退した。

ふぃ〜やっぱり外は、なんだかんだで寒いのぅ。まぁ、レストランが無駄に熱気とかで暑かっただけなんだけど。



「璃亜〜!」

「・・・・・」

「あからさまに嫌そうな顔してんじゃねェか」

「っ!!と、遠野さーん!昨日は、さーせんした!」

「…あぁ?」

「竜次さんもさーせんした!ついでに種ヶ島さんも」

「つーか、無理に飲ませたの修二だし。別に気にしてねぇし」



とりあえず、あたしの名前を呼んだもじゃもじゃの事はスルーして、遠野さん達に昨日の詫びを入れる。

正直、あんまり覚えてないけど…さすがにおんぶして送ってもらったのはなんとなく覚えるし。それに早苗が言うには何やら愚痴ってたらしいし。なんだかんだで、迷惑掛けちゃっただろうから謝らなきゃ気が済まねぇぜ!

そしてそんな事を考えつつも全力で頭を下げていたら、ポンポンと誰かに頭を撫でられてゆっくりと頭をあげた。



「まっさか、璃亜に頭下げられるとは思わなかったわ〜。せやけど、別に気にせんでええで?」

「つーか、修二は笑ってただけで特になんもしてねぇし」

「そんな気がしてたッス!」

「んで、体調は大丈夫なのかよ?なんか朝お前が起きてこねぇとかで騒いでたぜ」

「ただの寝坊ッス!普通に元気なんで!」

「ちょ、璃亜!無視とかどくしょい!」



とりあえず、遠野さんと竜次さんにちゃんと謝れたからスッキリだぜ!なんか、やたらとチャラチャラさん(早速、種ヶ島さんから降格)が頭を撫でてくるのがウザいけど、何もやらかしてないみたいでよかった。

そしてさっきから騒がしいもじゃもじゃは、なんかすっごい身長が高い人に泣き付いてて…その人があたしをチラリと見た。

アレか、この人が例の毛利さんと仲が良いとかいう変わり者の人か…。うん、なんていうか…めっちゃ圧力半端ねぇッス。いや、身長のせいかもしれないけども。

とりあえず、初めましてなので挨拶はするべきだよね。今まで遠野さん達に謝るのに夢中ですっぽかしてたけど。



「あ〜、あたし楠木璃亜です。新しく来たコーチの人ですよね?」

「あぁ、越知月光だ」

「無口やし、怖い顔しとるけどええヤツやから仲良くしたってや!なぁ、越知?」

「いやいや、無口の人があの毛利さんと仲良いはずないじゃないですかー」

「ヒャヒャ、すげぇ言われようだな。つーか、どんなイメージだったんだよ」

「なんかこう…毛利さんに似てちゃらんぽらんな人かと。毛利さん、まともじゃないし」

「ちょ、月光さん!なんとか言うて下さいよ!」

「うむ、さして問題はない」



いや、問題しかないだろうに。
やっぱり、なんだかんだでこの越知さんって人も変わった人みたいだ。

そして何故か、ギャーギャーと騒がしいレストランから逃げて来たのにまたレストランに連行された。

とりあえず、チャラチャラさんは強行手段ですぐにあたしを担ぐのやめてくんねぇかな?てか、普通に人を担ぐとかおかしいからね!?


prev|next

[戻る]