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わからない気持ち (1/4)


あの海原祭後、軽く毛利さんの事を聞かれたがそれっきりでその後は、特になにも言われなかった。

まぁ、早苗が軽く説明しといてくれたみたいだからそのお蔭ですね。マジであざす!



「璃亜せんぱい?」

「ん?」

「…合宿参加するんスよね?」

「まぁ、身体検査してからだけどね」

「…大丈夫なんスか?マネージャー兼選手とか…正直、無謀っつーか…」

「まぁ、赤也の言いたい事はわかるよ。あたしだって最初聞いた時は、バカじゃねぇのって思ったし」



あの次の日、あたしは精市に一応マネージャーだからテストを受けるという事を伝えた。

まぁ、そこまではよかった。

そしてまた次の日、精市が貴重な朝練中にレギュラーを集めたのだ。その理由が今しがた赤也が言っていた話。

あたしがマネージャー兼選手として強化合宿に参加するという話だ。

正直、最初は断ろうとした。柳くんや仁王から強化合宿がかなり過酷な事は聞いてたし。それにあたしは、マネージャーであって選手じゃないし。



「な、ならなんで…俺、無理して欲しくないッス。そりゃあ…先輩が合宿来てくれんのは嬉しいッスけど」

「無理はしないってみんなの前でも言ったじゃん。それに緻密な身体検査して無理ならマネージャーでの参加でいいって話だし」

「で、でもっ…どう考えたって選手としてなんて無理ッスよ」

「まぁね。普通の練習なら絶対に付いていけないだろうし、足手まといになるのは目に見えてるからね〜」

「ならっ…!」

「大丈夫だって。多分、あたしは特別枠みたいな扱いだって柳くんが言ってたし。みんなと練習も別だろうし」



ボールを拾う手を止めて心配そうにあたしを見つめる赤也は、ちょっと怒ってるのかあたしを睨んでる気がする。

そんなにあたしがマネージャー兼選手で参加するのが嫌なのか。いや、まぁ…赤也は最後までマネージャーとしてでいいじゃないッスか!って騒いでたからなぁ。

そして、最初は断ろうとしたあたしがその条件を飲んだ理由は2つあったりする。

1つ目は、テストをしないでいいから。

2つ目は、あたし宛に届いたコーチやら監督やらからの手紙にみんなの成長には君が必要だと書かれていたから。極めつけは、みんなの為と思って参加してくれる事を願ってるとかなんとか…

まぁ、結果的にみんなの為になるならいいかなと。

それにそこまで言われたら断れないって言うのもある。なんか怪しい気はするけど、あたしの体調に配慮するとかなんとか…まぁ詳しく色々と書いてあったし、大丈夫かなぁみたいな。

早苗も最初は、あんまり賛成してなかったけど結局はあたしの好きにしろって言ってたし。

なのでマネージャー兼選手としてあたしは、参加する事になった。ちなみに条件として早苗を無条件で参加にして貰った。まぁ、早苗なら余裕でテストとかクリアしそうだけど。


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