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刺激的な日曜の朝 (1/4)


うお〜ねみぃ…マジでねみぃ。
つーか、誰だよ。こんな日曜日の朝っぱらから…。



「はい、どちらさまっ…うおっ!?」



―――
――――
―――――



「"…ふふ、ごめん。意味がわからないんだけど"」

「だから!携帯片手に玄関に出たらね?誘拐されたんだよ!」

「アーン?誘拐じゃねぇだろ」

「"あぁ…そういう事ね。また跡部に無理矢理どっかに連れていかれたのか"」

「イェス!気が付いたら黒いヤバそうな車に乗ってた!ちなみに今は豪邸過ぎて廊下すらまともに歩けない跡部宅にいる!」

「"ちょっとそこにいる誘拐犯に電話代わってくれる?"」



はい、何故か日曜日の朝っぱらから跡部くんに誘拐された璃亜です!

そして誘拐犯こと跡部くんに携帯を渡すとすんなりと受け取り、精市と会話を始めた。

ちなみに精市になんで電話をしたかというと、普通に部活があったのでお休みしますと連絡を入れていた訳です。

いや、普通に帰れよ!って思った人もいると思いますが…朝っぱらから跡部くんが迎えに来てさ、素直に帰してくれる訳ないよね!

現に幸村には話をつけてやるから部活を休むって電話しろと言ったのもこの何様俺様跡部様ですよ。

そして精市との会話が終わったのかあたしに携帯を返すと、今度は自分の携帯でどこかに電話をし出す跡部くん。

ちなみに精市との電話は勝手に切られていた。どういう事だってばよ!



「璃亜、出掛けるぞ」

「はい!?出掛けるもなにも、あたしルームウェアのままなんだけど!」

「アーン?着替えは用意させるから安心しろ」

「え、普通に安心出来ませんけど!?」

「アーン?なんなら俺様が着替えさせてやってもいいんだぜ?」

「素直に着替えるんでやめて下さい」

「フッ、準備が終わった頃に迎えに来る」



そしてあたしの頭を軽く撫でると携帯でまたどこかに電話をしながら跡部くんが部屋を出て行った。

いや、迎えに来るもなにも…あたしこの部屋から出たら絶対に迷うからね。出たくても出れないからね。

ていうか、なんであたしを連れてきたのか説明もないの?なんなの?跡部くんはキングじゃなくて俺様ジャイアンなの?

つーか、ジャイアンとかブン太だけで十分だからマジで勘弁。


そして暫くして跡部くん家のメイドさんがたくさんの服を抱えながら部屋に来た。

いや、その服の量はおかしい。

しかし、そんなあたしの思いが跡部くんやこのメイドさん達に届く訳がないので素直に着替えました。

ちなみにかなり普通のやつね。むしろ、跡部くん家によくこんな普通な服あったねって感じのやつ。

後、なんか頭おかしい(失礼)ドレスみたいなのとかあったけど、普通にスルーした。


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