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忠告はしました (1/4)


ひ、ひえーーー!

まさかのリョーマくんのお父さんと昼食を共にした後、何故か2人のテニスを見ています。

どうしてこうなった!?

そしてあたしもテニスしたくなって来たんだけど!腕怪我してて安静にしてなきゃなのにやりたくてウズウズして来たんだけど!なにこの新しい拷問!



「ねぇ、そんな顔して見ないでよ。さすがにテニスは無理でしょ、怪我してるんだから」

「いや、もはや生殺しなんだけど!なんで見せたし!」

「なんでって、アドバイスとかあれば聞きたかったから」

「君の父上に聞けばいいだろうに!鬼みたいに強いじゃないか!父上、かっこ良過ぎかよ!」

「おぉ!璃亜ちゃんは、おじさんの魅力がわかるのか!残念だったな、少年!!」

「…んにゃろう」



そして何故か、更にヒートアップする2人にあたしはどうしたらいいのかわからないんだが!

て言うか、あのリョーマくんを軽く相手にしている父上は一体何者なんだ。でもよく2人で打ち合いしてるんだろうなぁ〜フォームとかがよく似てる。

あぁ、やっぱり見てるのも楽しいけど…自分で打ちたくなるよねぇ。この腕じゃ、さすがに無理だけど。

それにしても、父上は隙がないなぁ。なのにあの余裕とか恐ろしい!!



「よーし、少年!次の1球で終いにするぞ。璃亜ちゃんが可哀想だからな!」

「いや、見てるのも楽しいんで大丈夫ですよ!」

「さっきから打ちたくてウズウズしてるクセに」

「リョーマくんなんて父上にやられてしまえ!!」



そしてリョーマくんは、父上に華麗に負けたのであった。マジで強いな…父上!!

悔しそうな顔をして戻って来るリョーマくんにタオルを渡すと無言でそれを受け取る。

お、おぉ…これはかなり機嫌が悪そうだ!そして父上は、あちーあちーなんて言いながらも余裕の表情である。

しかもじゃあ食後の運動もしたしとかなんとか言って、去って行く父上に頭を下げるとお昼美味しかったぜ〜また遊びに来いよ〜なんて言われた。



「それで、あたしは今のリョーマくんのテニスが好きだし、特に気になるところはなかったよ」

「…それズルいんだけど」

「え、なにがだ」

「…別に。ほら、家に戻るよ。勉強の続きしないと璃亜さんが赤点になるし」

「赤点は確定なのか!」

「まさか。俺が教えるんだから赤点とか取らせないし」

「やだ、頼もしい」



なんかよくわからんがリョーマくんの機嫌もよくなったみたいなので、テスト勉強をしにリョーマくん家へ戻った。


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