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可愛いは正義! (1/4)


どうも、璃亜です。

約束通り仁王に朝御飯を作ってから、リョーマくんに勉強を教わりに東京まで来たんだけど。

リョーマくんが来ねぇ!!
あれ?まさかのドタキャン?
いや、駅で待っててってメール来たから…アレかな、今こっちに向かってんのかな?

まぁ、待つしかないんだけど。

そしてスマホを弄って待っていると、暫くしてリョーマくんが走って登場した。



「…待たせて、ごめん」

「ハハッ、大丈夫だよ。なんかあった訳じゃなくてなによりだぜ」

「え、いや、ちょっと…なにその腕?なにがあったの?」

「いやぁ、ちょっと色々あってね。まぁ、大丈夫だから気にしないで!」

「いや、気にするでしょ。とりあえず、話は後で聞くんで行くよ」

「あ、リョーマくん家に行くの?て、手土産とか買ってないんだけど!ちょっとどっか寄って行こうよ!」

「別に手土産とか要らないから。て言うか、今日はあんまり外ウロウロしたくないで…」



うわ、あっさり却下された!
あぁ、待ってる間に買ってくればよかった!いや、でもここに戻って来れる可能性は低かっただろうし…正解だったのか?

いや、初めて行くお宅に手ぶらって最悪だろ!持ってるの勉強道具くらいだよ!ホントに最悪だよ!

ちなみにブン太ん家には、後々お邪魔した時に手土産持って行ったよ。多分、ブン太とふみくん達に食べられたけど。

って、そんな事より!リョーマくん家に手ぶらで行くのが問題だよ!どうしよう!

そして苦渋の策でやっぱり図書館でやらない?と言ったらカルピン見たくないの?と言われてあっさり折れました。

だって生カルピン見たいんだもん!もふもふしたいんだもん!!

そして暫くしてリョーマくん家に着いた訳だが…やべぇ、なんか緊張してきた!!



「リョーマくん…お、親御さんは?」

「今は、いない。なに緊張してるの?意外だね」

「や、やはり手土産を…」

「だから要らないって。ほら、入っていいよ」

「お、お邪魔します。えと、靴とか隠した方がいい?」

「なんでそうなったの。それに人呼ぶって言ってあるし大丈夫だから」

「は、はい」

「どんだけ緊張してる訳?ほら、俺の部屋こっち。階段気を付けてよ」



いや、普通に緊張するわ!

自分ん家に呼ぶのはよくあるけどさ、人の家に行くのはあんまりないんだよ!しかも初めて行くお宅ですよ!?

しかし、そんなあたしを無視してリョーマくんは、あたしの手を引いて部屋に連れて行くのであった。

やだ、この子めっちゃクール!


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