×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

サボった代償は大きい (1/4)


クッソ!なんであたしが仁王を探しに行かなきゃならないんだ!島ちゃん(担任)のバカヤロー!

始業式をサボったと言う事で放課後に島ちゃんに呼び出しを食らったあたしは、仁王と一緒に社会準備室の片付けを命じられた。

が、仁王が捕まらない!電話しても出ないし!てか、呼び出しにすら来ないとかあいつは、なにしてんだ!クソが!

いや、もういいや。
あいつを探しに行って時間を無駄にするなら1人で片付けた方が早い気がしてきた。

とりあえず、仁王にお前後で覚えとけよとメールを送ってから社会準備室に向かう。



「あ、楠木さん!凄い久し振りだね!そうだ、全国大会優勝おめでとう!」

「え、あぁ、ありがとう。えと、野球部は準優勝だっけ?惜しかったね」

「ハハッ…楠木さんにメールで頑張ってって言われたのに負けちゃったよ」

「来年、また頑張ればいいと思うよ」

「ありがとう。それでなんで楠木さんは、ここに?」

「あぁ…始業式サボった罰に社会準備室の片付けをしに行く途中なんだよね」



だからまたね〜と軽く鈴木くんに手を振り、社会準備室に向かおうとするが何故か鈴木くんに腕を掴まれた。

そしてよかったら手伝うよ?との申し出を受けたが、悪いので断ると暇だしもう少し話したいからダメかな?と言われて、断り切れずに鈴木くん一緒に社会準備室に向かったのであった。

それで、社会準備室に着いたのはいいけど…キタネェ!!マジでキタネェ!!なんか書類が散乱しとる!

え?島ちゃんマジで鬼なんだけど。これを片付けろとか有り得ないんだけど。てか、島ちゃんどんだけ準備室放置してたんだよ!!



「うん、やっぱり悪いから鈴木くんは帰っていいよ」

「え?全然大丈夫だよ。それにさすがに1人じゃ辛いでしょ?」

「いや、適当にやるから大丈夫だよ」

「本当に大丈夫だから気にしないで?俺が楠木さんの手伝いしたいだけだから」

「あぁ…うん、そう。でも嫌になったら帰っていいからね」

「うん、じゃあ片付けよっか」



あぁ、なんかもう面倒臭いからいいや。別に邪魔されなきゃ問題ないし。とりあえず、書類片付けなきゃなぁ。

書類は、ファイルに閉じて本棚に突っ込んどけばいいらしいけど…書類散らかり過ぎ。

なんかよくわからない本も適当にその辺に置いてあるし。あぁ、もう…面倒臭い!!

クッソ!こんな事になるなら始業式サボらなきゃよかった!


prev|next

[戻る]