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必殺!水蹴り!! (1/4)


学校が終わったから、すぐに家に帰ろうかと思ったのに精市が帰してくれなかった。

そして何故か、みんなでバスに乗って着いたのは…



「う、海ィィィー!!」

「バスん中で寝てた上に手ぶらでバス代払えないって騒いでたヤツとは思えねぇテンションだろぃ」

「イヤァッフゥーーイ!!」

「ダメだ、聞いてねぇわ」

「ちょ、璃亜センパーイ!俺も行くッスー!!」

「2人共、海に飛び込んだりするんじゃないわよー!」



なんかブン太とか早苗が言ってた気がしたけど、無視して走って浜辺に向かう。

ポイポーイっと靴と靴下を脱いで、いざ海へ入る。

しかし、ぬるーーい!!
いや、まぁ浅瀬だから仕方ないんだけど。

そしてあたしを追って赤也がバシャバシャ来た訳だが、メッチャ水飛沫飛んでくんだけど!!

とりあえず、赤也に向かって水をぶっかける。ちなみにキャハハウフフ〜的な可愛い感じではなく水を蹴って飛ばしてます!



「おま、バシャバシャすんな!メッチャ飛んで来てんだよ!オラァァ!」

「えぇ、璃亜先輩もバシャバシャ走ってたじゃないッスか!て、ちょ、それはないッス!」

「食らえ!あたしの必殺!水蹴り!!」

「あ、ちょ、マジでやったッスね!?先輩、許さないッス!」

「おま、やめろや!こっち来んな!!」

「逃がさないっスよ!」



そしてギャーギャーと赤也と水の掛け合いをしながら走り回っていると、途中参戦したブン太に思いっきり水をぶっ掛けられた。

そんなあたしにジャッカルくんが心配して駆け付けてくれたが、残念な事にあたしはそれどころではない。

オッケェ…ブン太、お前マジで沈めるわ。

赤也でさえ、あんまり濡れない様に手加減してたのにこの憎たらしいくらいどや顔をしながらピースしてるこいつは、マジ許さない。



「この沈めやぁぁ!!」

「ちょ、こわっ!?璃亜先輩、こわっ!!」

「俺が璃亜なんかに捕まる訳ねぇだろぃ!」

「うっせぇ!逃げんな!!赤也、手伝え!あの憎たらしい赤い彗星を捕まえろ!」

「ちょ、それ捕まえらんないッスよ!」

「ここは、お前のホームグラウンドだろ!頑張れよ!!」

「璃亜先輩のバカ!ワカメじゃないッスよ!もう俺、丸井ジオン軍に入るッス!」

「貴様ぁぁぁ!」



そんなよくわからない会話をしながらバカみたいに水の掛け合いをする。て言うか、自然とあたしの味方をしてくれてるジャッカルくんにときめいた!

それにしてもブン太と赤也は、容赦無さ過ぎだっつーの!!どんだけだよ!

とりあえず、ジャッカルくんと赤也を捕まえて古武術を駆使して投げ飛ばしてやったぜ!

さすがは、ワカメ!海が似合うな!


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