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ようこそ、新学期! (1/4)


ふへ〜い。

長く辛い夏休みが終わり、更に辛く恐ろしい新学期が始まりました。

ちなみに始業式は華麗にサボって、屋上のポカポカ(一般的に暑い)陽気に眠気と戦ってる訳ですよ。

はぁ〜ん、眠たい。
早苗さんが呼びに来てくれるまで寝ちゃおうかしら。



「これ、寝るんじゃなか」

「うわ、仁王かよ。てか、始業式サボるとかねぇわ〜ヤンキーかよ」

「朝のHRからサボっとるヤツに言われたくないのぅ」

「あ、なんか凄いデジャヴを感じた」

「奇遇じゃのぅ。俺も璃亜と初めて会った時の事を思い出したぜよ」

「マジであれはウザかった」



まぁ、今回はあたしが先にサボってるしペントハウスにいるけどね。それに赤也もいないし。そして何よりあたしが寝てない!いや、かなり眠たいんだけどね。

ま、別にいいや。

とりあえず、仁王がサボっててもなんの違和感も感じないどころか、むしろ仁王ならサボるだろうな〜とか思っていたあたしはかなりテニス部に毒されている。

これは、大変恐ろしい事です。



「ブンちゃんがギャーギャー騒いどったぜよ」

「あいつは、ホント元気だなぁ〜。あたし、正直今日休もうかと思ったくらいにはダルかったよ」

「お前さん…俺が迎えに行かんかったら今頃は、まだ寝てたんじゃなか?」

「おん、寝てた。早苗からモーニングコール来てたけど二度寝してたし」

「具合悪いんか?」

「いや、全然?部活だと気合い入るんだけど、始業式だけだしなぁ〜とか考えてたら二度寝してた」



ん〜ある意味、逆夏休み病とでも言うのか。

普通は、夏休みと言えば遊びまくって学校始まっちゃったぁ〜やべぇ起きれねぇよ〜ってなるはずなのに、あたしの場合はやった〜学校だ〜部活じゃないからサボって寝れるぞー!である。

もはや、意味がわからない。
しかも、夏休み明けのテストがその部活に深く関わっているのにサボるとかバカである。

いや、まだ授業じゃなくて始業式だから!始業式はノーカンだから!



「なんか夏休みがバカみたいに濃過ぎて学校生活がつまらなくなりそう」

「確かに、バカみたい濃かったのぅ。お前さんのせいで」

「あたしのせいじゃねぇし」

「8割は、璃亜のせいじゃろ」

「いやぁ…立海のテニス部のマネージャーってだけで濃過ぎるのに他校が加わってカオスだったなぁ〜」



まぁ、なんだかんだで色々ありまくりだったけど普通に楽しかったっていうね。

て言うか、なんであたしはこんなのほほんとした雰囲気で仁王と夏休みを振り返ってるんだ。

ちなみに現在、体育館では絶賛始業式中である。


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