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誘拐された少女 (1/4)


あたし、楠木璃亜。
人生初の体験なうでございます。
なんと誘拐されました。

なんだかよくわからない伊達眼鏡にすげぇでかい車に押し込まれて、すぐになんかよくわからないジェット機に乗せられて今は、また車で移動中です。



「そんな顔せんでもなんもせぇへんよ」

「あたしを使って身代金とか無理だかんね?うちの親ケチだからね!」

「いや、それケチってレベルやないやん。てか、そんなん要求せぇへんから安心してや」

「安心出来る要素がないですが!?」

「あ、そやそや。一応、自己紹介しとこか。俺は、忍足侑士やで」



いやいや、誰やねん!!!
知ってるやろ?みたいな顔してるけど知らねぇから!

いや、マジ誰お前?状態だからね!

てか、さっきから気になってたんだけどいつまでそのぶっ壊れた伊達眼鏡してんだよ!



「お嬢ちゃんは、楠木璃亜ちゃんやったか?情報少なすぎんねん」

「ひえっー…!まさかのストーカー?」

「仮にそうやったらどないすんねん。普通は聞かんやろ」

「てか、なんで誘拐?てか、ここどこですか」

「なんや、ホンマにわからんのかいな。まぁ、ええわ。そろそろ着くで」



一体どこに着くんだよ。
ホントにあたしは、誘拐されたらしいですね!ここどこですかね!早く警察来てくれ!そしてあたしを助けてください!

そんな事を考えていると車が止まり、伊達眼鏡が先に車を降りるとあたしの手を引きあたしも車から降りる。

そして目の前には、謎の学校がある訳ですが…



「侑士ーっ!お、こいつが跡部が言ってたマネージャー?へぇー結構可愛いじゃん」

「なんや、岳人が迎えに来たんかいな」

「いや、ジローの奴がまたいなくなったから探してんだよ。ったく…」

「そらご苦労さんやな。ほな、先行っとるで」

「おう!ジロー見付けたらすぐ戻るからよ!」



髪の毛がピンクだと?!
いや、赤紫?黒紫?明るくないけどあからさまに赤系統だよね?しかも髪型すげぇな、おい。

なにカットなの、あれ?

いや、そんな事はどうでもいいけどさ。ここマジでどこ!?



「ほな、行こか」

「いやいやいや!どこに!?」

「そりゃあ、お嬢ちゃん連れて来い言うたやつのところやんな」

「まさかのボス!?」

「まぁ、ボスっちゅうか…いや、ボスやなぁ」



まさかの組織だったんですか!
単独犯じゃないのか!え、じゃあさっきの奇抜カットの奴も仲間なの!?

やべぇ!?なにこの学校!恐ろしすぎるだろ!

しかしそんな事を考えているあたしを完全に無視する伊達眼鏡であった。

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