×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -

定員オーバーです (1/4)


いやぁ、やっぱり練習試合でも試合は見てて楽しいね!大会とかの緊張感ある試合も好きだけどさ。

なんか練習試合は和気藹々としてると言うか…もちろん、みんな勝つ気で試合はしてるけど、なんかこの雰囲気が好きです。



「クソクソ!時間切れとか!」

「でもジャッカルくん相手によく体力保ったね〜。普通にビックリした」

「俺は、負けちゃったC〜」

「まぁ、柳くんだしなぁ。でも楽しかった?」

「うんうん!楽しかったC〜!柳くん魔法使いみたいでワクワクしたC〜!!」



そして昼食後、午後の試合を再開した。


―――
――――
―――――


そして隣のジローちゃんは、大分前に夢の世界へ旅立ちました。まぁ、知ってたけど。



「ハハッ、ジローは相変わらず璃亜ちゃんが大好きだねぇ」

「あ、天龍寺さん。あっちの試合終わったの?」

「うん!でもやっぱり立海は強いねぇ。練習試合でも全然勝てないんだもん」

「ハハッ、相性もあるからね。でも結構時間切れでノーゲーム多いよね」

「そう言えば、さっき景吾と仁王くんの試合もノーゲームになってた。こっちは、亮が負けちゃったけどね」

「あぁ…真田くんでしょ?高笑いが聞こえたもん」



そうそう!と頷きながらゆっくりとベンチに座る天龍寺さんは、なんだか元気がない。アレかな、宍戸くんが負けちゃったからかな。

ちなみに立海は、赤也以外は負けなしのノーゲームと勝利のみです。

赤也は、午後一の試合でジローちゃんに負けました。理由は、ジローちゃんのテンションがヤバかったから…うん、かなりヤバかった。

さすが氷帝No.2は、伊達じゃない。



「それで天龍寺さん、なんかあった?元気ないけど」

「えっ…うん、あのね?なんて言うか…亮になんて言葉掛けたらいいのかなって…。全国大会の時も…負けた後、なんて言ってあげればいいのかわからなくてさ」

「あぁ、それはわかる。軽々しく慰めていいのかわからないしねぇ」

「特に亮は、負けにトラウマって言うか…レギュラー外された事あって、すぐに意地になっちゃうから」

「天龍寺さんは、宍戸くんが心配なんだねぇ。ならね、1人にしない方がいいよ。まぁ、これは先輩思いの後輩に言われたんだけど、そういう時こそ一緒にいてあげた方がいいんじゃない?」

「でもなんて言ってあげたらいいかわからないし」

「大丈夫大丈夫。あたしもそうだったから。なにか言うんじゃなくて話を聞いてあげれいいんだよ。ほら、宍戸くんコート離れて行くから追い掛けろー!」



クールダウンに行くのか足早にコートから出て行く宍戸くんが目に入り、隣に座っていた天龍寺さんの背中を叩くとビックリした顔をしたかと思ったらコクリと頷くと立ち上がった。

そして璃亜ちゃん、ありがと!と言って笑うと宍戸くんを追い掛けて行く天龍寺さんに手を振る。

いいねぇ、青春だ。

そして天龍寺さんは、可愛くなったな。いや、元から顔は可愛いんだけどさ。

それにしてもこの試合は、なんでこんなに怖いんだ。

ちなみに目の前では、精市と萩ちゃんの試合が行われています。なんでか2人共、めっちゃ笑顔で怖いんですが。


prev|next

[戻る]