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やれば出来る子です! (1/4)


……ん〜あれ?
俺、いつの間に寝たっけ?

寝てる璃亜先輩は、ホント可愛いな〜とか思いながら頭撫でてたはずなんだけど。

でも璃亜先輩がまだ俺の胸に張り付いてスヤスヤ寝てるからそんな寝てないのか?

チラリと壁に掛けてある時計を見れば30分くらいしか経ってないみたいだ。


……璃亜先輩可愛い!
でもなんかいつもみたいにエロい目で見れないのはなんでだ?俺、具合悪いのかな。

あ、あれだっ!!

璃亜先輩が俺に気を許してる感じが嬉しくて、なんか…こう…うーん…ヤ、ヤバいんだよ!一緒に寝るのが俺じゃなくて仁王先輩とかだったら絶対に嫌だとか言って断ってそうだし。

…あれ?でもそれって俺が全く意識されてないって事なんじゃね?

うーん。でも意識され過ぎてあっち行けとか殴られるのは嫌だしなぁ。

まぁ、いいや!

そんで暫くして璃亜先輩がゆっくりモゾモゾと動くとまた俺にぴったりとくっついてスヤスヤと寝息をたてる。


こ、こんな無防備に寝てる先輩に手出すとか死んでも出来ねぇ!!

財前とか日吉とかよくあんな事出来たな!ムカつくけど、なんか感心しちまった!!


と、とりあえず…璃亜先輩が起きるまで頑張って起きてよ。



―――
――――
―――――


*****

ん〜っ…んん〜。

あれ?この匂い…あぁ、赤也の匂いだ、赤也。

…ん?…赤也!?

パッと目を開くと、どうやらあたしは赤也に張り付いて寝てたらしい。

しかも上から赤也の寝息が聞こえてくる辺り、まだ赤也は夢の中らしい。

うっ…うぐっ…っんしょ!

モゾモゾと赤也の腕から抜けようとするが、どうやらあたしが無駄に動いたのが嫌だったのか抱き枕の如く抱き付かれた。

く、くそぅ!

とりあえず、携帯を確認する事は出来るからよしとしよう。

………14:26。
お、おう…結構寝てたな。
てか、あれ?アラーム鳴ってないよね?

…マ、マナーモードォォォ!!

最悪だ!No〜〜!!
とりあえず、赤也を起こそうと身を捩るとなにかが落っこって来て首に突き刺さる。

っ…いてぇ!!?

急いでその突き刺さった物を手に取るが、思わず頭を傾げる。

…シャ、シャーペン?
なんでシャーペンがこんなところにあるんだよ。そしてよく見たら赤也の頭上に課題が放り投げてあり、なんとなく意味を理解した。


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