からかうのも程々に! (1/4)
そしてなんだかかんだ、リョーマくんと仁と軽く話をしてから店に戻った。もちろん、嫌そうな顔をしてた仁も一緒にね!
「おや、楠木さん…他の方達のところへ行かなくていいんですか?」
「え、邪魔だった…?なら、違うとこ行くけど…」
「い、いえ!邪魔なんて事は決してありません!しかし、楠木さんが色々な方とお話したいんじゃないのかと…」
「いや、なんかもう疲れたから…柳生くんに癒されようかと」
「そ、そう言う事でしたら是非、どうぞ!仁王くん、ほら空けてください」
そして部長ズの席に戻る気になれなかった(ペナルティー的な意味で)ので柳生くんの席に来ました。
ちなみに仁王は、ボーッと携帯を弄ってたらしく柳生くんに肩を押されて壁に頭ぶつけてた。なにしてんだ、こいつ。
そして仁王と柳生くんの間に座った訳だが、なにこの席…マジで平和!!
宍戸くんとちょたくん、タリーズの6人です!あ、忍足が怪しいけど謙也がいるから大丈夫だと思う。それに宍戸くんも柳生くんもいるし。
「璃亜ちゃんがこの席に来てくれるなんて嬉しいなぁ。柳生、席交換してや」
「柳生くん交換しないでね」
「楠木さんがこう言っていますのでお断りさせていただきます」
「なんでやねん!」
「言うなれば、忍足の隣じゃなければいいや」
「侑士!この嫌われ方は尋常やないで!璃亜に一体なにしたんや!」
「うっさいわ!」
そして安定のタリーズである。いや、仲良いなぁ。そして宍戸くんとちょたくんは、ずっと呆れ顔のままですね。まぁ、忍足は氷帝だからね、仕方ないね。
そんな事を思っているとちょいちょいと服を引っ張られて隣を見ると仁王が頭を傾げていた。
いや、頭を傾げたいのはあたしの方なんですがそれは。
「なに?」
「なにも食べんのか?」
「あー、あたしの箸とお皿あっちなんだよね」
「食べたいんあるんか?」
「まぁ、サラダとか軽いのしか食べてないからねー。もしなら、戻るからいいよ」
「箸貸してやるけん、ここで食べていきんしゃい」
そう言いながら箸を差し出す仁王に軽くどうしようかと考えていると、ほれ口開けんしゃいとだし巻き玉子を口に入れられた。
…とても美味しいです。
優しい気持ちになれました。
いや、そうじゃなくて。
しかし、美味いじゃろ?と嬉しそうに笑う仁王に突っ込む気になれずコクりと頷くと頭を撫でられた。
なんだ、仁王の様子が変だぞ。こいつ、また熱でもあるんじゃなかろうか。
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