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全国大会2日目:後半 (1/4)


そして無事に四天宝寺に勝利した訳ですが、本気で疲れた!

あたし、明日のSF大丈夫かな。



「大丈夫かい?璃亜は、今日はもう帰った方がいいかもね」

「うむ、大会の空気に飲まれたのだろう。俺達は午後の試合を見てから帰ろう」

「だ、大丈夫!ちょっと気疲れしただけだから。てか、今の内に慣れとかない明日がヤバそうだし」

「確かに。明日は、今日以上の激戦じゃろうからの」

「明日の相手、山吹だっけ?ま、余裕だろぃ」



お、おう…明日の相手は山吹になったのか。山吹と六角のどっちかって事は知ってたけど…

同時進行の試合だったから、見てないんだよね。ん?じゃあなんでブン太が…あぁ、柳くんが知らない訳ないか。データマン怖いでしょう。

それにしても山吹かぁ。
確かに、激戦になりそうだなぁ。まぁ、勝ち残ってる訳だし当たり前か。



「自分等も青学と氷帝の試合見に行くん?」

「ふふふ、白石。さっき振りだね」

「せやな。立海、また強なったな。今回は、完敗やで」

「ふふふ、そうだね。ちなみにさっきの試合で璃亜に怖がられてたよ」

「な、なんやて!?」

「あ、ホンマや。璃亜のヤツ、めっちゃ柳生くんに隠れとるで」



午後の試合を見に行く行かないの話をしていると四天宝寺さんが来ました。

そして試合の白石くんが怖かったので反射的に柳生くんの背中に隠れてたんだけど、謙也に指差された。

やめろや、その指へし折るぞ。

い、いやっ!白石くんそんな必死な形相でこっち来ないで!色んな意味で怖い!!



「璃亜ちゃん、ちゃうねん!あれは、璃亜ちゃんを睨んどった訳やないで?」

「お、おぉ…!」

「また立海は強なったなぁって、こりゃ舐めて掛かれへんなーって集中してただけなんよ」

「わ、わかった!わかったから!近いッス!白石さん!やめて下さい!」

「ちょ、なんや悲しいからさん付けと敬語やめてや!」



そんな事を言いながらあたしの手を握る白石くんに引き気味である。てか、試合の時と違い過ぎてやっぱりこえーわ!

そして柳生くんがその手を離して下さいと言わんばかりに白石くんの腕を掴んでいる。やだ…柳生くんカッコイイ。

しかしそんなのお構い無しの白石くんは、ほな一緒に試合見に行こうや!とあたしの手を引いた。

あ、柳生くんが珍しく不機嫌そうな顔してる。柳生くんを怒らせる白石くんマジでヤバい。



「ちょ、白石さん!勝手に璃亜先輩連れてかないで下さいよ!!」

「ふふふ…四天宝寺は、本当に懲りないね。でも必死に部員に心配掛けない様にしてるみたいだし…今回は許してあげようかな」

「うむ。あれで部長の白石が落ち込んでいては、今後に響くだろうからな」

「負けた事に責任も感じとるじゃろうしな。まぁ、うちには関係ないがの」

「しかし、それを理由に楠木さんを連れ去るのは許されません」

「ククッ、柳生が珍しく怒ってるのぅ」



そんな会話をされていたのも知らず、璃亜は四天宝寺のメンバーに連れ去られたのであった。

もちろん、すぐに幸村達もその後を追った。


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