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ピカピカドーン! (1/4)


ぬおぉぉおーーっ!!

明日は、遂に全国大会ですよ!ヤバいですよ、奥さん!

ちなみに今日の部活は、午後からで全体ミーティング後、軽い自主練のみです。

そしてレギャラーメンバーの自主練に付き合ってます。まぁ、軽くだからみんな全力ではないけど、色々と微調整してる感じだよね。

ちなみに早苗さんは、柳くんと真田パパと買い出しに行ってます。

そしてあたしは、提出資料を職員室に届けに来てます。それにしても今日は、天気があんまり良くないなぁ…なんて思いながら顧問とは名ばかりの先生に資料を渡して職員室を後にする。

うーん…なんか薄暗いし。
雨降りそうだなぁ〜とか思いながら、コートに向かっていると案の定ポツポツと雨が降り出す。

そしてそんな雨にあたしは、せっかく洗ったタオルがぁぁー!と走って洗濯物を取り込みに行く。

洗濯大変なんだぞ!干すのも大変なんだぞ!量が多くて大変なんだぞ!洗濯し直しとかマジ勘弁!!

必死に洗濯物を取り込んでいるとカッと急に周りが明るくなり、その瞬間地響きと共にけたたましい音が響いた。


「…………っ!!!」


あたしは、思わずその場に座り込み耳を塞ぐ。

……雷だ。

あたしは、雷が苦手だ。と言うか、苦手を通り越す勢いで大嫌いだ。実家が病院の近くで雷がしょっちゅう落ちていて…小さい頃から雷が苦手で軽くトラウマである。

ひ、ひぃ…こ、怖いっ…!
でも洗濯物をっ…!洗濯物を…守らなければっ…!!

しかし、ゴロゴロと耳を塞いでいても聞こえる音に体が震える。早苗さん、へるぷみー!!助けて!璃亜さん死んじゃう!

大粒の雨に打たれながら、座り込み必死に耳を塞いでいると不意になにかがあたしを包み込む。

バッと顔を上げると焦った様な顔をしてあたしになにかを言っているブン太がいた。



「だ、大丈夫かよぃ!?どうした!?具合悪いのっ…わっ!!」

「か、かっ…雷っ…!!」

「…お、落ち着けって!つーか、びしょ濡れじゃねぇっ…!」

「…ヒィッ!…っ!!」

「…大丈夫だっての。立って歩けるか?」



ごめん、割りとマジで無理。
余りの恐怖にブン太に抱き付く形になってるが、正直あたしはそれどころではない。

さっきからピカピカ光ってる空と鳴り止まない雷に泣きそうである。むしろ、恐怖で心臓が口から飛び出そうである。

稲光を見ない様に必死に目を瞑りふるふると顔を振るとブン太がわかった…ちょい大人しくしてろぃ。と言うとあたしを抱き抱えた。


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