想いを乗せて (1/4)
なんかいい様に遊ばれた気がするけど、まぁ…うん、ひーちゃんだし。
とりあえず、準備してスタジオ入りなう。ちなみにひーちゃんも一緒にいる。いいって言ったのに、手伝うって譲らなかったのだよ。
「那由ー!康ちゃーん!お待たせ!あ、この子がさっき電話で言ってた手伝ってくれるっていう子」
「財前光ッス。よろしゅう頼んます」
「おう、俺は佐々木那由多!関西訛りなんだな!」
「雨音康貴。ボカロPなんだってね?璃亜から聞いたよ。よろしく」
「大した事ないッス。指示出してくれれば、なんでもやるんで言うて下さい」
おう、ひーちゃんはその猫被りやめーや!てか、なんだそのイケメンスマイル!
さっきひーちゃん言うたな?ってギリギリまであたしの腕に噛み付こうとしてたヤツとは思えねぇ!誰だ、お前!
いや、まぁいいや!今は、準備をしなきゃならんのだ!西島パイセンは、ハウスの人と打ち合わせしてくれてるみたいだし。ちゃっちゃと済ませるぜ!
―――
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―――――
とりあえず、ひーちゃんが手伝ってくれた事もあって準備は無事に終わった。
なので最終チェックなう。
あ、ちなみにさっき服は着替えたよ!そしたらひーちゃんに写メ撮られまくった。どんだけ撮るんや!
そして作曲の話で康ちゃんと仲良くなってるし。音楽の輪ってホントに素晴らしいけど恐ろしいな!
「最終チェックやなのに、見ててええんスか?」
「別に構わないよ。よかったら曲の感想聞かせて」
「俺の感想なんかでええならいくらでも」
「ちょっと〜康ちゃんは、ひーちゃんを甘やかし過ぎだかんね?」
「璃亜さん、今のでひーちゃんポイント5やで?」
「なにその恐ろしいポイント」
そしてひーちゃんがいるのもお構いなしに最終チェックを軽く済ませる。
ちなみにひーちゃんは、さっきから小さいメモになんか書いてる。なんかいい曲が書けそうやからメモしとるとか言ってた。
まぁ、よくわからないけど…とりあえずあたしは歌詞の確認しながら待ってよ。
「てか、ひーちゃんはそろそろ入場出来るし、表行ってきなよ」
「裏方で聞いとるッスわ。さっき、雨音さんと西島さんに許可貰ったんで」
「なんでやねん!てか、康ちゃんもパイセンも甘過ぎぃぃ!今日知り合ったのに甘過ぎぃ!!」
「財前は機材に詳しいし、アクシデントあった時に頼りになるじゃん」
「否定出来ねぇのが悔しい!」
「あ、幸村からメール。今着いたってよ」
ちょ、来るのはえーな!!
そして暫くしてライブが始まった。
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