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夏休みってなーに? (1/4)


あたしの〜夏や〜すみは〜どこに行ったのでしょ〜かぁ〜!

クソがっ!!

長く苦しい合同合宿が終わっても部活はあるんですよ!夏休みなんてないんや!あたしに、夏休みなんて最初からなかったんや!



「まぁ、全国大会前なんだから頑張れよ。てか、今更だけど合宿2週間とかなげーよ」

「ホントそれな!でも楽しかったぜ!お土産はないんだけどね!」

「別に期待してないよ。それで、そんな大事な時期になんでテニス部のマネが軽音部にいるの?」

「相変わらず、クールな康ちゃんがあたしは好きだよ!まぁ、職員室に提出書類を届けた帰りに聞き覚えのあるドラムの音が聞こえたからさ〜」



只今、道草なうでございます。

久し振りに那由と康ちゃんに会いたかったのもあるし、マネージャーの仕事事態は終わってるからちょっとだけいいよね?みたいな。

とりあえず、軽音部には顔見知り(先輩込み)しかいないのでこうしてあたしが突然訪問してもなにも文句は言われない。

なんて素晴らしいんだ!軽音部!まぁ、人数少ねぇけどな!



「康ちゃん、あたしドラム叩きたーい」

「ここ来るとそれ絶対言うよね。まぁ、いいけど…スティック新しいのに換えたばっかりだからすっ飛ばさないでね」

「任せて!那由、音くれ!」

「ちょっと待てよ!てか、康もベース持って来いよ」

「えぇ、那由と璃亜に合わせるの辛いからやだ。疲れるし」

「3人で合わせるの久し振りなのにひでぇ!!」



そして適当に那由と音を合わせて遊んでいると、軽音部の先輩が乱入して来てなかなかカオスになった!

いや、楽しかったけど。

てか、やっぱり久し振りに叩いたから全然足が動かん!今、高速叩きとか絶対出来ねぇわ!



「楠木、久し振りだな。テニス部のマネやってんだと?大変だなぁ〜」

「ウィッス!余りに大変過ぎて逃げて来たッス!軽音部サイコーッス!」

「ハハッ、相変わらずだな。でよ、この軽音部を知ってる楠木に頼みがあんだけどよ」

「なんスかー?」

「来週、こいつ等とライブやる予定なんだけどよ…ボーカルがなかなか決まんなくてなぁ。楠木、やってみねぇか?」

「マジスか?」
「マジで言ってるんスか?」
「西巻先輩、本気ですか?」

「息ぴったりじゃねぇか!」



どうやら、那由・康ちゃん・西巻先輩でバンド組んでライブをやるらしいんだけど、そのメンバーが足りないらしい。

と言うのも、みんなボーカルをやりたくないってだけなんだけどね!いや、康ちゃん歌うまいしドラムボーカルでいいじゃん。


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