別れって辛いね! (1/4)
う、うわぁああああ!
わかってたけど、わかってたけど!やっぱり、別れって辛い!
「…じゃあ、俺等行くから。またね、璃亜さん」
「あ、マジで泣きそう」
「とりあえず、写メろ」
「璃亜さん、ばいばーい」
「あ、泣いたべ」
「ちょ、ちょっと…なんで泣くの。別に会えない距離じゃないんだから泣かないでよ…」
「うぅっ…やっすー、ばいばい」
「…うん、また連絡するから。またね」
つ、辛い!辛いよー!
だって、緑山はこの合同合宿で一番最初に担当してから、ずっと仲良くしてたから…尚更辛い!
そして困った様に笑ってあたしの頭を軽く撫でるとやっすーは、バスに乗り込んだ。そしてバスの中から手を振る緑山と六角メンバーに手を振り返した。
くそぅっ!一斗のヤツ…写メ撮りやがったな!でも最後まで手振ってたから許す!
ちなみに六角メンバーは、カオスで泣く暇もなかった。
そして休む暇もなく次のバスが来るわけで…目の前には、橘くんと南くんがいる。
ちなみに杏ちゃんとは既に泣きながら抱擁済みである。あぁ、杏ちゃーーーん!!
「楠木、そんな顔をするな。またすぐに全国大会で会える」
「そうだな。だから、笑って見送ってくれると嬉しいな」
「うぅ…橘パパン、南パパン」
「そ、それはやめて欲しいな」
「まだそれ続いてたのか…」
そしてじゃあ元気でな…とパパンズがあたしの頭を軽く撫でるとバスに乗り込むと伊武ちゃんがバスから降りて来て頭を傾げる。
「伊武ちゃん、忘れもっ…ぬわっ!?」
「…そう、忘れ物…した。…後、ご褒美の確認…」
「…うん、遊びに行く」
「…遊びじゃなくて…会いに…来るんでしょ…」
「…うんっ…会いに行くっ…」
「…結局、泣くんだ…?あーあ…これじゃあ…離したくなくなるじゃないか…ズルいよなぁ…」
さっき全員いる時は、軽くまたねで済ませたのにわざわざ降りて来てくれたのが嬉しかった。
相変わらず、急だけど。
ゆっくりと顔を上げれば、伊武ちゃんが呆れた様に笑ってあたしの頭をポンポンと撫でた。
「…俺も…余裕出来たら…会いに行くし…」
「い、伊武ちゃぁぁぁん!」
「…うるさいし…あと、深司ね…」
「し、深ちゃぁぁぁん!」
「…まぁ…いいや。じゃあ…忘れ物は…持ったから…行くよ。またね…」
ぶえぇぇぇんっ!!
伊武ちゃっ…じゃなかった深ちゃんが笑ってるぅぅぅ!そしてバスから手を振ってる杏ちゃんも泣き笑いー!!
仁は、こっちすら見てくれない!あのデレブランキーめ!
そしてブンブンと手を振りながら絶対に1年生には会いに行こうと心に決めた。
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