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合同合宿最終夜T (1/5)


**立海部屋**



「ハァ、合宿長かったッスね〜。なんか思い返すとなにやってたのかよくわかんないッス」

「色々有り過ぎて疲れただろい」

「しかし、まだまだ夏休みはある。合宿が終わっても気を引き締めろ」

「うむ。今回の合宿で色々と及第点がわかったからな。大幅なメニュー変更を予定している」

「ふふ、立海に戻っても覚悟しときよ」

「暑いのは嫌じゃ〜」



相変わらずの赤也とブン太に真田と柳が追い討ちを掛けるように口を開く。

確かに、今年の合宿は色々有り過ぎていい意味でも悪い意味でも疲れたな。

それに…なんか色々と面倒臭い事になったしな。しかし大変いい経験が出来ましたと模範解答みたいな事を言っている柳生もそれに気付いている…と言うか、巻き込まれたからな。

主にあの恋バナ大好きな女子メンバーに。



「なんか夏休みがまだ半分も残ってるのに素直に喜べないッス…」

「暑いしの〜嫌じゃ嫌じゃ〜」

「なんか仁王がさっきからうぜぇんだけど。てか、お前は結構サボってただろい」

「サ、サボってないナリ。言われたメニューはこなしとったじゃろうが」

「ふふ、そんなに余裕なら仁王のメニューは今回の倍くらい増やそうかな」

「お、鬼じゃ!なら、休憩の度にケーキやらお菓子食べとったブンちゃんはダイエットの為にメニュー増やすべきぜよ!」



そしていつもの様に下らない言い合いをしてるブン太と仁王に真田の雷が落ちる。

あいつ等、楠木がいてもいなくても本当に喧嘩ばっかだな。いや、仲は良いんだろうけどよ…。

そしてブーブーと口を尖らせながら、真田に文句を言ってる2人をフォローする柳生は本当にいい奴だ。たまに仁王とかより腹黒いけど。



「しかし、本当に色々とアクシデントはあったが…いい合宿だったと俺は思う」

「俺!璃亜先輩のせいで、マジで寿命が短くなったッス!てか、全体的に璃亜先輩関係で大変だったッス!!」

「確かに。あれは、肝が冷えましたからね…」

「ふふ、でも俺はこの合宿で璃亜もいい意味で成長したと思ってるよ」

「うむ。しかし一番の問題である璃亜の頭は、やはりどうにもならなかった様だ。むしろ、悪化の一途を辿っている」

「それな」
「それナリ」

「…ブン太と仁王、楠木に聞かれたら殴られるぞ」



あぁ、楠木の話題になった途端にこの異様な雰囲気になるのが怖いぜ…。

その雰囲気に気付いてんのは、柳生と柳くらいか。いや、ある意味…幸村、仁王、ブン太も気付いてんのか…め、面倒くせぇ。

まぁ…赤也と真田は、鈍感ってレベルじゃないからな。



「てか、璃亜先輩は他の学校の奴等と仲良過ぎッス!後、ドレスくそ可愛かった!」

「あのドレスは、早苗や竜崎達で決めたらしいぞ。ちなみにコンセプトは花嫁だったらしい」

「まぁ、真っ白なドレスだったからな。つーか、あんなアグレッシブな花嫁いねぇだろい」

「ふふ、ドレスなのに走り回ってたりしてたからね。まぁ、璃亜らしいけど」

「確かに、写真なら可愛いナリ」

「あぁっー!?仁王先輩、いつの間に撮ったんスか!ちょ、俺に下さいよ!」

「なっ、ずりぃぞ!仁王、それ寄越せ!」



そしてそんな仁王の言葉に群がる面々。しかし、嫌じゃ〜とスマホを隠す仁王にブン太と赤也が飛び付いて、第2の雷が落ちたのは言うまでもない。

ちなみに幸村は、自分で入手既なのか涼しい顔で真田に説教をされている3人を眺めていた。


多分、立海に帰っても楠木の苦労は絶えねぇんだろうな。とか思ってたなら柳にデータ収集が捗っていいと肩に手を置かれた。


楠木…頑張れっ!!


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