お話ししましょう! (1/4)
ふいー…疲れた。
でもメッチャ楽しかった。
なんか色々とハプニング的な事はあったけど、無事にパーティーは終わった。
ちなみに既にシャワーを済ませて、もう寝れる状態だ。と言っても、正直寝るにはまだ早い時間である。
んー…、どうしようかな。
あ、そうだ!
―――
――――
―――――
そしてあたしは、とある部屋の前にいる訳ですが!
いざ、突撃訪問!
あ、さすがにノックはするよ。
「どうぞ」
「まーた英二先輩じゃないッスか?」
「でも菊丸先輩ならノックしないんじゃないッスか?」
「あー…菊丸くんじゃなくてごめんね?」
「璃亜さん?」
「楠木さん!?」
「ふふっ、これは随分と珍しいお客さんだね」
あたしが突撃訪問したのは、青学の部屋でした。
ちなみにそんな大した用がある訳じゃない。
と言うのも、軽い口約束をしたのを思い出したと言うか、よくよく考えたらお返ししてないなぁ〜みたいな?
「急にごめんね。ちょっと不二くんに聞きたい事と言うか、確認があってさ」
「僕に?」
「ほら、樺地くんを跡部くんの部屋に送るって言った時にさ…」
「あぁ、アレ…覚えててくれたの?ふふふ、嬉しいな」
「パーティーでも話したけど、よくよく考えたらまともに話してなかったなぁって」
「…不二先輩、なんの話ッスか?」
「ふふ、秘密。じゃあ僕は、少し楠木さんと話してくるから」
「え、ちょ!不二先輩!?」
「………ふーん」
あからさまに不満そうなリョーマくんとなにがなんだかの桃城くんに悪いと思いつつ、軽く2人に手を振った。
て言うか、秘密っていう程の事じゃないよね。ちょっと一緒にバスケして、データオタクのストーカーから助けて貰っただけだからね。
いや、説明するのもバカらしいか…特にデータオタクの件とか。まぁ、あたしからしたらマジで助かったけどね。
「ふふっ、どこで話そうか」
「あたしは、どこでもいいよ?」
「じゃあ少し外でも歩こうか」
「オケー」
そして不二くんと一緒に外へ向かった。さすがに夏本番なので、外に出ると風が生暖かい。
とは言っても、別に暑い訳じゃないので特に気にもならない。むしろ、建物の中はクーラーで地味に寒いからね。
でも跡部くんが色々と調整してくれてるらしく、一部からはもう少し温度下げろだの言われていたのを思い出す。
みんな、ごめんよ。あたしのせいで地味に暑くて。
部屋でクーラーガンガンにして涼んでください。本当に申し訳ない。
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