テーブル回りU (1/4)
おほほほーー!
比嘉の次は、緑山だぜ!
いやぁ、可愛いなお前等!しかし、やっぱりホスト感が否めない!!
むしろ、なんか大半がホスト顔じゃね?なにそれ、怖い。
「璃亜さん、かっわいい〜」
「めっちゃ似合ってるべ!」
「馬子にも衣装ってヤツだよね〜」
「ホント、それそれ」
「羽生と津多このやろう!源と北村は、いい子!マジでいい子!」
「もう少し静かで落ち着いてたら、よかったんですけどね」
「まぁ、璃亜さんだし?仕方なくない?」
「高瀬は、遠回しにディスんのやめろや!昆川もなに遠い目してんだ!」
しかし安定の生意気な連中である。いや、源と北村は本当にいい子なんだけどね。まぁ、たまに天然で毒吐くけどな!
んで、羽生と津多はぶっちぎりで生意気で毒舌だろ?そして高瀬は嫌味タイプで、昆川は我関せずタイプ。
…なにこれ、言葉にすると酷すぎて笑った。なんだこいつ等!
「…なんか色んな人に色々されてたけど大丈夫な訳?てか、騒ぎ過ぎでしょ」
「や、やっすー!!」
「な、なにっ?急に抱き付かないでよ」
「いや、やっぱりやっすーはまともだなって!生意気なヤツが多い1年の中で1番まともな気がするよ!」
「ちょ、ちょっと…なんか色んなところから凄い視線感じるからやめてよ」
なんて言いながらも無理矢理あたしを突き放さないやっすーは、やっぱり優しい子である。
それにしてもこの子達は、他の学校の人達と話したりしないのかしら。
いや、羽生や津多が他の学校の人達と仲良く話してるところとか想像出来ねぇわ。あの試合の時、羽生がちょたくんと話してたけど…あれ、珍しいってレベルじゃないからね?
羽生が口を開くと喧嘩売ってる様にしか聞こえないからね。むしろ、わざと喧嘩売るからね。それに加えて、やっすーの言うことしか基本的に聞かないからね。
「あ、璃亜さんご褒美の話なんだけどさ〜。なんでもいいんだよね?」
「お、おう…なんだよ」
「俺等の事、名前で呼んで〜」
「は?そんなのでいいの?」
「まぁ、俺が言い出した訳じゃないけどね〜。拓馬と航が季楽だけズルいって言っててさぁ。俺、璃亜さんに変顔して貰って写メ撮るとかしか思い付かなかったしいいかな〜って」
「とりあえず、お前は本当にあたしをバカにするのが好きだな!」
なんだその恐ろしい嫌がらせ!
そして、源と北村は可愛すぎかよ!いや、確かにやっすー以外は、みんな名字呼びだったけどさ。
まぁ、そのくらいなら全然いいと承諾すると源と北村が小さくガッツポーズしてた。なんだこの可愛い奴等わ。
そして津多…お前はなに冷めた目でジュース啜ってんだよ。もっとなんか反応あるだろ。
…いや、まぁいいや。
「やっすーは?まぁ、別に後日メールとかでいいんだけどさ。なかなか会えないし、今日か明日の方が出来る事多いと思うけど」
「特にないけど。強いて言えば、たまに一緒にテニスしたいかなって。遠いの知ってるから無理に誘ったりしないけど」
「やっすー…本当にいい子だな。いいよ!やっすーに誘われたらなるべく行くよ!いっぱいは、出来ないけどテニスしよう!」
「いや、なんか璃亜さん迷いそうだし。それなら俺が行くけど」
「璃亜さんから連絡が来たと思ったら、ここどこかわかんない助けて…とか言われそう」
「電車乗り過ごしそう」
「立海の人が付いて来そう」
「そもそも携帯を忘れそう」
「よーし!お前等があたしをバカにしてるのはよくわかったぞ!このやろう!」
しかし、悲しい事に否定出来ないのであった。
とりあえず、名前呼びな。んで、たまに一緒にテニスをすると。オケ、任せろ。
しかし、緑山は本当にマイペースと言うか自由だな。
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