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お届け人でーす! (1/4)


いやぁ!楽しかった!
実に楽しかった!

ちょっとボールに触れる程度のつもりが、普通に楽しんでしまった!

それに菊丸くんや大石くん、河村くんと仲直り(?)出来たし。樺地くんともいっぱいお話出来て、あたし大満足!



「楠木ちゃん、楽しかったにゃ!ありがとね〜!」

「こっちこそありがと!後、菊丸くんが可愛いって知れてよかった!」

「にゃっ…!?か、可愛いっ!?」

「ふふふ、僕からしたら楽しそうにバスケをしてる楠木さんも可愛かったよ。写真に収めたいくらいに」

「それは、やめて欲しいかな」

「ふふふ、残念」



とりあえず、本当に楽しかった!そんでみんなとワイワイ話ながら廊下を歩いていると、前方に見知った人がいて、あたしに手招きをしていた。

…んんんっ!なんか嫌な予感がするぞ。あたしの野生の勘が行かない方がいいと警報を鳴らしている。

しかし、そんなあたしに来ないと思っていたと言わんばかりにあっちからあたしの元へ向かって来る。


そして思わず、橘くんの背中に隠れたのであった。



「ん?楠木、急にどうした?」

「俺を警戒している確率92%。それと楠木、隠れても無駄だ。と言うより、仮に逃げ出していても86%の確率で精市に出会す」

「ひえーっ!久し振りにその恐ろしいデータ予言を聞いた!てか、幸村くん出会す確率高過ぎぃ!」

「うむ、精市は楠木を探していたからな。ところで、俺のデータが正しければ、お前は1人でバスケをしていたはずなんだが」

「うむ…蓮二のデータが通用しないのは本当の様だな。いや、この場合はうちの者が原因か」



…えーと、貴方誰ですか?

柳くんと並んでノートを開いているこの逆光眼鏡の怪しい人は。いや、青学だった気がするけど…ごめん、やっぱり名前がわかんねぇや。

そして今更ながら、合宿最終日にして名前を知らない人が多いあたしも大概である。



「うむ…俺は、乾貞治。謝る必要はないと重々承知しているが謝罪がしたい。しかし、困った事に謝罪が出来ない状態だ」

「え…ごめん、意味わかんね!」

「貞治、楠木は頭が余り良くない。もう少し分かりやすく言わないと理解しないぞ」

「ちょ、柳くんんんっ!?」

「まぁ、貞治は楠木に謝罪をしたいのだがお前が弦一郎の鉄拳をプレゼント等と言うから出来ないと言っている」



あ、通訳ありがとうございます。

って、なんであたしバカにされてんだろ?いや、不二くん達、笑わないでよ!

そして仁のヤツは、どこ行った!!


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