続きは全国大会で　(1/4)

そして、まともにダブルスが出来ないリョーマくんと金ちゃんが見事に不二くんと白石くんに負けて帰って来た。

しかし、負けた事は悔しいには悔しいみたいだが…そこまで気にしてない様で相変わらず元気に言い合いをしながら戻って来た。



｢ハァ…やっぱりダブルスは好きになれないッス｣

｢コシマエのせいで負けたやん！！｣

｢それ、こっちのセリフなんだけど｣

｢はいはい、喧嘩しない！とりあえず、君達はもう少しダブルスの練習をしたまえ！｣

｢ふーん。その練習、璃亜さんが付きっきりなら考えてもいいよ｣

｢ワイも！ねぇちゃんとならやれるでー！！｣



いや、今日が合宿最終日だからね？ダブルスの練習は、君達の先輩に教えてもらいなさい。

てか、中学生コンビはとりあえずいいとして！

問題は、次の試合だよ！



｢まぁ、部長がさっきの試合に出とった時点でわかっとったけどな｣

｢…九州二翼だっけ？まぁ…橘さんが強いのは知ってるけど…負ける、つもりないから…ちゃんと見ててよね…｣

｢ほな、伊武行くで｣

｢…わかってるよ｣



…あ、あれぇ〜？

いや、あの２人は確かにギャーギャー騒ぐタイプではないけどさ。もう少しなんかあると思う訳よ！

しかもなんか凄く仲良くね？
いや、元から１年生はよく一緒に練習してたけどさ！あの２人がそんなに仲良くしてるイメージなかったんだけど！



｢そんな心配しなくてもあの２人なら大丈夫ですよ｣

｢あいつ等、なんだかんだで相性よかったしな！てか、だから日吉は璃亜先輩にちけぇんだよ！｣

｢ちょ、耳元で騒ぐなや！ほれ、大人しく隣に座っとれ！｣

｢はいッス！璃亜先輩の隣なら文句ないッス！｣

｢で？橘くんが凄いのは知ってるけど、千歳くんってどうなの？てか、九州ミニ四駆ってなに？｣

｢…九州二翼ですよ。まぁ、九州で有名なコンビって感じですかね｣



わかちゃんの話によると、あの千歳くんは才気煥発の極みだとか言う未来予知的な事が出来るらしい。

なにそれ、怖い。

んで、その才気煥発の極みとやらはあの無我の境地のまた別の種類みたいな感じらしい。まぁ、まずあたしは無我の境地ってなんなのかよく理解してないんだけどな！



｢ふーん。なんかよくわからないけど、みんなが色々凄いのはわかった｣

｢また頭の悪そうな言い方しますね。まぁ、悪いんでしょうけど｣

｢わかちゃん、こら｣

｢でも正直、立海の先輩達に比べたら九州二翼とか言われてても強いイメージないッスよ？俺はッスけど｣



まぁ、赤也はな…幸村くんや真田パパにシゴかれてるし。多分、テニスだけじゃない部分も含まれてるしな。


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