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マゾじゃないです! (1/4)


なんだかんだ騒ぎつつ、無事に食堂に来ました。しかし、ここはあたしのトラウマの地である!

そしてリョーマくんに文句を言いに走り出す赤也の首根っこを掴んで阻止する。

ここでそんな話題出されたらあたしが死ぬからやめろ。てか、色々とうるさいから落ち着けや!



「ちょ、なんでッスか!?越前に文句言わなきゃ気が済まねぇッス!」

「いいから、大人しく飯を食え。騒いだらお前の嫌いなセロリを口に詰めんぞ」

「り、理不尽ッス!!てか、ほっぺにキスされたの幸村部長とかも知ってるっスからね!?」

「……………」

「せやな。見とったヤツ多かったんちゃうん?日吉と鳳もなんや機嫌悪かったしな」



終わった!はい、終わったよ!
穏便に済ませ様とした途端に終わったよ!てか、終わってたよ!

そして、よく見たらリョーマくんの席に幸村くんがいた!すっごい笑顔!リョーマくん逃げて!って思う間もなかったよ!

てか、なんでこっち見てたんだよ!試合見ろよ!バカかよ!なんかあたしが恥ずかしくなって来たよ!バカか!



「お前さんは、本当にバカじゃな。隙が多過ぎナリ」

「ひゃあっ!?」

「ほー、本当に首が苦手なんじゃな。璃亜にしては、可愛い反応じゃ」

「に、仁王ー!お前、お前ぇー!!」

「これ、怪我しとるんじゃから暴れるんじゃなか。それと顔真っ赤じゃぞ」



首元に何かが触れたと思ったら、結った髪をゆらゆらと揺らしている仁王がいた。

首元を押さえながら仁王に掴み掛かろうとするが、それを華麗に回避するとあたしの頬に触れてニヤニヤと笑った。

こ、こいつ!!!
てか、普通に首元とか擽ったいだろ!なんなんだし!



「そんな顔で見つめなさんな。忍足が変な気起こしたら大変じゃろ」

「さっきよりマシやから大丈夫や…って!なに言わすねん!」

「ねぇ、ほっぺにキスってなんだCー?璃亜ちゃんがされたの?したの?」

「ちょ、お前等が変な事言うからジローちゃんがっ!てか、そんな事したらジローちゃんが汚れる!」

「ん〜?なら俺もほっぺにちゅーしてE〜の?」



ち、違う!そうじゃない!
そういう事じゃない!

コテンッと効果音がしそうな可愛さで首を傾げるジローちゃんになんでか焦る。

しかしそんなあたしの気持ちを知ってか知らずか…えへへ〜とジローちゃんがふにゃり笑うとそのまま頬になにかが触れた。


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