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努力の秘密特訓 (1/4)


なんか気が付いたら、なんか無駄にでかいベッドに寝てて、朝になってた。


「起きたか?随分とはえーじゃねぇの」


不意に聞こえた声にボーッとしたまま、声の方を向くと優雅に紅茶を飲んでいる跡部くんがいた。

そしてまだ覚醒してない頭ながら、あたしはなんとなく状況を理解して頭を抱えた。

どうやらあたしは、跡部くんの部屋で寝落ちしたらしい。


「どうした、頭がいてぇのか?」


そう言いながら跡部くんが心配そうにこちらに歩いてくるが、違うそうじゃない!

て言うか、跡部くん優しさが無駄に辛い!

なんで寝落ちなんてしたんだ!てか、跡部くんも起こせばいいのに!!

そんな事を思ってる内に跡部くんがあたしの元まで来て、ゆっくりと跡部くんオデコがあたしのオデコと触れた。



「熱は、ねぇみてぇだが…」

「ち、近いっ!跡部くん近いから!!」

「アーン?顔真っ赤じゃねぇか」

「そ、それ跡部くんのせいだから!!とりあえず、頭も痛くないし熱はないから大丈夫!」

「アーン?ならいいが。それと早起きなのはいいが、まだ朝食には早いぜ?」



跡部くんの言葉にチラリと壁に掛かっている高そうな時計を見ると、時刻は6時ちょい過ぎ。

確かに、朝食は早くて7時からだからまだ起きるにしては早い。基本の練習が9時からだから早朝練習をしてない人は、まだ寝てる時間だろう。

ちなみに立海は、早朝練習は自由なので最近のあたしは、睡眠優先で全然参加してない。

朝が得意じゃない仁王、赤也辺りも参加してないと思うけど。



「俺様が起こしてやるからまだ寝てていいぜ」

「いやいや、跡部くん早起き過ぎじゃない?あたしより遅く寝たんだよね?」

「本来なら今は、早朝練に行ってるからな。今日は、お前がいるからパスだ」

「ファッ!?ちょ、それあたしのせいじゃん!いやいやいや!跡部くんは、早朝練行っていいよ!?あたし、自分の部屋戻るし。本当にごめん…マジでごめん」

「アーン?別に構わねぇよ。早朝練の分は、夜に回せば問題ねぇからな」



違う!そうじゃない!
しかも構うよ!

まさかの早朝練の邪魔をしてしまった事に罪悪感やらなんやらがあたしを襲う。

むしろ、土下座したい!
貴重な練習時間を奪ってしまうとは!あたし、なにやってんだし!


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