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作戦を開始する! (1/4)


なんだかんだで仁王は、あたしが寝るまで居座っていた。しかもあたしの鍵を持って行ってまで部屋の鍵を締めてくれたらしい。

なので朝、早苗が仁王くんからよって鍵を返してきた。そして何故かニヤニヤする早苗になにもないと言えば、ふーん?なんて含みのある言い方をされた。

そして朝食は、昨日の作戦通りで仁王達はあたし達から離れた場所にいて、なんだか違和感を感じながらも静かに過ごせた。

そして今日は、氷帝担当でまたしても複雑なドリンク作りに追われている。

もちろん、周りは警戒してるよ。また月城さんや青学の連中にいちゃもん付けられたくないし。



「璃亜ちゃーんッ!」

「うわッ!ちょ、え?ジローちゃん?」

「あのね、跡部がね!璃亜ちゃんと一緒にいろッて!だから、手伝うC〜!」

「い、いやいやいやッ!そこまでしなくて大丈夫だよ?ジローちゃんは、練習に戻りな?」

「跡部の命令は絶対だC〜!それに丸井くん達にも璃亜ちゃんの事頼むって言われたC!後、璃亜ちゃんすぐ無茶するから!」



いつも以上に饒舌なジローちゃんに驚きつつ、このまま素直に引き下がる様子がないジローちゃんに少しだけ悩むが…邪魔?と頭を傾げるジローちゃんにそんな事ないから!と言ってしまうあたしは、ジローちゃんに毒され過ぎである。

いや、もうね…ジローちゃんが可愛過ぎるのが悪い。てか、これが計算じゃないから怖いよね!マジで天使ですよね、はい。

そして頑張っちゃうぞーッ!なんて言いながら隣でなにすればE?と首を傾げるジローちゃんに水を入れてくれればいいよとドリンクボトルを渡す。



「ねぇ?璃亜ちゃん?」

「んー?どうかした?」

「ホントにもう無理しないでね?俺、璃亜ちゃんになんあったら嫌だC〜…」

「そりゃあ、またジローちゃん達に迷惑掛けたくないし。無理はしないよ」

「俺、迷惑なんて思ってないC!でも璃亜ちゃんって俺の事、全然頼ってくれないから…」



そう言うとボトルを持ったまましゅんと頭を下げるジローちゃんになんだか物凄く心が痛いです。

これでもジローちゃんや氷帝の人達には、頼ってるつもりなんだけどなぁ…特にわかちゃんとか。

立海のみんなよりなんでか頼り易いと言うか…立海のみんなは、近過ぎて迷惑掛けたくないと言うか…

だからって氷帝のみんなに迷惑掛けてもいいやとか思ってる訳じゃないよ。まぁ、なんて言ったらいいかわからないんだけど…。


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