素直な奴は、嫌いじゃない (1/4)
結果的にあたし達は、跡部くんの部屋へに行った。呼んだはずなのに、呼ばれた。まぁ、跡部くんだから仕方ないね!
そして氷帝・立海+αが跡部くんの部屋にいる訳だけど。
とりあえず、今までの事を天龍寺さんが氷帝メンバーに話して頭を下げて謝った。
あからさまにわかちゃんがゴミを見るような目で天龍寺さんを見下していて、ちょっと笑った。わかちゃん、マジ容赦ねぇな。
ちなみにあたしに抱き付いてウトウトしているジローちゃんは、話を聞いてるのか聞いてないのかわらない。いや、これは聞いてないな。
まぁ、結果的に信じてるかはわからないけど話はついたので本題へと入る。
ちなみにトリップやらなんやらの条件も話してくれたのだが、正直よくわからなかった。
天龍寺さんは、氷帝と四天宝寺を優先の逆ハー希望で。しかし、誰かにトリップの事を話したりした場合その効果が切れる。つまり、ただの女の子になって、逆ハーとやらは終わりになるらしい。
そして対価として元いた世界には、戻れないという条件なんだって。
だから天龍寺さんの話によれば、自分以外の女はみんな邪魔らしい。まぁ、確かに月城さんにあんた達は引き立て役的な事を言われたような気がしないでもない。
「月城も天龍寺と同じトリップして来たというのは、何故わかる?」
「青学の態度と…何よりその漫画に出てこないから。ちなみに楠木さんと羽川さんも出てこない」
「その漫画とやらは、我々が中学生の時の話なのだろ?ならば、楠木や早苗がいないのは当たり前だ」
「中学ん時とか関わりなかったしねー」
「…うん。よく考えたら漫画の中で立海の学校生活の話なかったから知らなくて当たり前だなって」
ふーん?なんだかよくわからないけど、最初はあたしや早苗もそのトリップやらでこの世界に来たのかと思ってたらしい。だけど、違ったと。
て言うか、やっぱりいくら話を聞いても変な感じ。いや、嘘を付いてるとかの次元じゃなくてね?
そんな事を考えていると天龍寺さんがまたしても、あたしの方を見る。しかし今度は、わかちゃんがあたしを守るように前に立つ。
デジャヴかよ!
「多分、一番目を付けられてるのは楠木さんだよ」
「あー、うん。自覚ある。後、わかちゃん大丈夫だから落ち着きたまえ」
「私は、もうここにいれないだろうから…忠告だけ」
「おい、ちょっと待てや。それはマジ困るからやめてくれ」
いやいやいや!マジでマネージャー少ないし、これ以上忙しくなるとか勘弁!
いくら、仕事がまともに出来ないとしても人数合わせ的にはいて貰いたい。
いや、いろよ!コノヤロー!
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