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言葉も甘さ控えめ (1/4)


そしてあたしは、その夜早苗に会いに行き素直に謝った。誤解をしてごめんなさいと。

あの銀髪のおかげって言うのがなんか癪だけど、それでも感謝をしている。二度と言ってやらないけど。



「のぅ、楠木」

「…………」

「無視は、傷付くぜよ」

「あーなんですか、銀髪くん」

「銀髪は、やめんしゃい」



そして赤髪に代わりと言わんばかりに絡んでくる様になった銀髪にうんざりなうである。

ちなみに赤髪は、相変わらず大人しいがいつもなにか言いたそうにしている。

ちなみにあたしからは、用はないので話し掛けるつもりはない。



「銀髪は、銀髪じゃないですかーやだー」

「確かに銀髪じゃが、名前で呼ぶくらい別にええじゃろ」

「嫌なのでお断りしますね」

「贅沢な奴じゃな」

「自意識過剰とかウザキモいんですけどー」



てか、赤髪の時より女子からの視線が痛いのは何故なのだろう。いや、まぁ…理由はわかっているんだけどさ。

と言うか、この銀髪ってば色んな女の子と遊んでるんでしょ?なら、遊んでもらえばいいじゃない!保健室の時の女の子みたいにさぁ。



「事実じゃき仕方ないじゃろ」

「アーソウデスネー」

「ヤキモチぜよ?」

「アーシンデクダサイ」

「はぁ…全くつまらん奴ぜよ」

「なら話し掛けんな!」



ホントにウザいです。
いや、もういいよ。こいつは、最初からウザい奴だったしムカつく奴だったしね。諦めますよ、はい。

あーホントにウザい。
でも早苗に言われたしなぁ。あーやだなぁ。

そんな事を思いつつカバンから2つの小袋を取り出す。



「ん、あげる」

「…なんの真似じゃ?」

「クッキー。あー要らないなら捨てていいから。早苗にお礼しろって言われたから作っただけだし」

「毒が入ってるかもしれんのぅ…」

「なら捨てろよ!なんならあたしが捨ててやろうか!?」



だからこいつには、あげたくなかったんだよ!まぁ、貰ってやるぜよ。とか言いながら小袋を眺めている銀髪を殴りたい衝動を抑えつつ、隣でボーッとポッキーを食べている赤髪を見る。

…えーと、こいつ大丈夫?

もしかして、死んでるんじゃねぇの?なんか目虚ろだし。どこ見てるかわかんないし。

てか、いい加減ウザいんだよね。

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