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事件は廊下で起きていた! (1/4)


そして合宿所に帰って来て、あたしは部屋に直行し、わかちゃん達はテニスコートへと向かった。

なにやら、メールがバカみたいに来ていたが無視して部屋に着くなりベッドにダイブした。

よし、寝よう!

そして今までの疲れを癒す為にあたしは、そのまま目を閉じた。



*****

午前中にブンちゃんとジャッカルと適当に打つかなんて言いながら歩いてたから、聞き慣れた声がして見に行ったら璃亜がコートで楽しそうにテニスをしていた。

そこで俺等も参加させてもらったんじゃが、なんて言うかまたこの合宿のせいか大分動ける様になった様で自然と笑みが溢れた。


午後は、ブンちゃんとジャッカル、芥川とケーキバイキングに行ったが余りケーキの気分じゃなかったので一緒に行くだけ行って、バイキングには行かんかった。


一人で適当にブラブラとしてから、一足先に帰って来た。まさに、何しに行ったんじゃって感じじゃが…まぁ、収穫はあったらいいナリ。

その後、璃亜にメールをするが返ってこず。仕方なく未だに赤也をしごいてるであろう真田と幸村の元へ向かった。


しかしその途中、璃亜と一緒に出掛けたはずの日吉達と出会して、少しだけ言葉を交わす。

どうやら、璃亜の買い物だけを済ませて早めに帰って来たらしい。しかも璃亜は、午前の練習に付き合ったせいか疲れたからと部屋に直行したとの事。


まぁ、あんだけはしゃいでたら当たり前じゃな。それに今までの疲れを癒すにもちょうどええじゃろうしのぅ。


とりあえず、璃亜が帰って来ちょるならコートには行かんで璃亜んところにでも行こうかのぅ。

そして璃亜の部屋に着き、ノックをするが無反応。まぁ、わかりきっとったが。ゆっくりとドアに手を掛けると案の定、鍵は掛けられておらず…なんと言うか本当に危機感のない奴ナリ。

部屋に静かに入ると璃亜は、ベッドに倒れ込むようにして眠っとった。つまり、まともに布団を掛けとらん訳で…こやつは、本当に。



「ほれ、ちゃんと布団を掛けんしゃい」

「…う…うぅ〜ん…」

「これ、布団を掴むんじゃなか」

「…早苗〜…もう…ちょっとぉ…」

「……っ!?」

「…うへぇ〜…早苗…げっとぉ〜…むふふ〜」



な、なんじゃ…こやつ。

寝惚けているのか、ふにゃふにゃとした笑みを浮かべながら羽川の名前を呼んだかと思ったらぎゅーっと抱き付いてきた。

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