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自爆祭り開催 (1/4)


朝、ゆっくりと目を覚ましたら…隣にはスヤスヤと幸せそうに寝ている仁王がいた。

前の時は、仁王が先に起きてたけど今回はあたしが先に起きたらしい。

なんて言うか、仁王がまともに寝てるの初めて見たかも。教室で寝てる時も机に突っ伏してるし、他のサボり場でも基本的に寝てないし、アレだ…レアだ。

まぁ、基本的にあたしが寝てる事が多いだけなんだけど。


それにしても、なんだかなぁ。
いっつもふざけてる癖になんだかんだで、あたしの事を考えてくれてたんだよね。

いや、でも…素直になるとかあたしには難しいし。てか、仁王に頼るって言うのがなんか…ね?


あ、別に嫌だとかじゃないよ!?なんて言うか、アレだよ…照れ臭いと言うか。弱いところ見せたくないって感じ?今更だけど。


いや、感謝はしてるんだけどね。なんだかんだで仁王には、色々助けられてるし。


「…いつもありがと〜」


なんて柄にもない事を言いながらあたしに張り付いて寝ている仁王の頭を撫でた。



「……ん、お前さんそれは反則じゃ〜」

「〜〜〜〜っ!?!?」

「そんなに顔真っ赤にさせて璃亜は可愛いのぅ〜」

「な、ななななっ…起きてた…だとっ!?」

「ん〜?さっきタイミング良く起きたばっかりじゃ。ほれ、顔隠すんじゃなか〜」

「〜〜〜っ!やめろ!離せ!あたし死にたい!やべぇっ…マジで!!」



やべぇ、恥ずかしい…死にたい。
なんでよりによってこのタイミングでこいつ起きんの!?こんなのあたしのキャラじゃないんだけど!

てか、マジで柄にもない事やるんじゃなかった。本気で恥ずかしい。もうやだ、マジで顔熱い。

しかもなんでお前、そんな嬉しそうな顔してんの!?てか、なんでそんなふにゃふにゃな笑み浮かべてんの!?寝起きで表情筋ゆるゆるなんじゃねぇの!



「まーくん嬉しいナリ〜」

「なっ…おい!ちょ、おいっ!」

「照れてる璃亜も可愛いナリ〜」

「ちょ、おまっ…絶対寝惚けてんだろ!?ちょ、スリスリすんなっ!」

「まーくんは、いつでも本気じゃ〜」

「嘘付け!絶対寝惚けてる!じゃなきゃ、こんな仁王が可愛い訳ねぇ!」

「お〜璃亜に可愛いって言われたナリ〜嬉しいぜよ〜」

「くっ…!お前、わかったぞ!?わざとだな!?ジローちゃんの真似だな!?」



なんかよくわからないけど寝惚けて仁王のキャラが崩壊してる。しかもなんかすげぇ幸せそうに笑ってて強く言えない。

なにこれ、仁王が怖い。

ジローちゃんの真似とか卑怯過ぎワロエナイ。


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