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ハリガネよりサラサラ (1/4)


んーっ!さすがにマネージャーの仕事をしてないと言っても疲れるものは疲れるな。

まぁ、体調はだいぶ良くなったから明日からマネージャーの仕事はするんだけどね。

でもさすがに掛け持ちはさせて貰えなくて、1校だけなんだよねー。早苗とかには迷惑掛けるけど、幸村くんに笑顔で言われたらなにも言えないじゃん?

それにまた倒れても困るのは、確かだし?無理はしたくない!(※とか言いつつ、前日無理したのはこいつです。)


それで今日は、あたしの部屋に無駄に行かないようにと幸村くんがみんな(一緒に戻って来たメンバー)に言ってくれた。


なのに、何故か聞こえるノック音にあたしは頭を傾げている。

でもこの時間で、しかも幸村くんの指示を無視するのは早苗くらいしかいないだろうしと特になにも考えずに鍵を開けた。


が、それがいけなかったらしい。
目の前には見慣れた銀髪がいて、声を出す前に口を押さえられてそのまま部屋に入って来てそのままドアを閉められた。



「これ、叫ぶのはなしじゃ」

「ふごふごっ…!?」

「おっと…暴れるんじゃなか。手離しちゃるが叫ぶんはなしじゃぞ」

「……ぶはぁっ!なにすんだ、こら」

「お前さんが叫ぼうとしたんじゃろ。幸村に見付かったらどうする気じゃ」

「んなの、知るか。てか、何しに来たんだし」



まさかの仁王である。
いや、確かに叫ぼうとしたけどさ〜普通にこんな時間に仁王が来たりしたら誰でも叫ぶだろ(失礼)。

ちなみに只今の時刻は23時過ぎである。

夜更かしするタイプの奴は、まだ起きてるだろうが…あたしは一応安静にしてなくちゃならない奴なんだぞ!

しかも幸村くんの指示無視か!



「最近、お前さんとゆっくり話せてなかったからのぅ〜」

「いや、一緒に飯食ってんじゃん」

「いや、そういう事じゃないんじゃが…。まぁ、別に取って食ったりせんから安静にしちょれ」

「信用出来ないです、はい」

「さすがに本調子じゃない奴を襲う趣味はないぜよ」

「本調子なら襲うのかよ、死ね」



とりあえず、立ってるのもアレなのでソファーに座るとちゃっかり仁王も隣に座る。

いや、向かえのソファーに座れや。なんで隣に来たんだよ。

なので、あたしが向かえのソファーに座ろうと立ち上がるが仁王に逃げるんじゃなか。とかなんとか言われて結局そのまま座った。


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